ホマキちゃんかわいいし(爆)。バンドー(水田芙美子)も前半は大活躍でしたから。
原作が賛否両論でちょっと微妙なんで読んではいないのですが、ネットで色々と調べたストーリーからすれば、第8回の殴られている友達に気づかずクラスの信頼をなくして転校ということで終わるようですから、最終回は修二が転校するという設定以外はほぼオリジナルと思われます。
それまでずっと「野ブタ。」を陰湿にいじめてきた「黄色いペンキ女」の話も前回(第9話)で決着しましたから、最終回はどうするのかなと思っていたのですが、純粋に3人の友情だけを軸にして軽妙な小ネタを連発しながら大盛り上がりするわけでもなくほぼハッピーエンドで終わりました。
「野ブタ。」がそれまで、名前で呼んだことがなかった彰に「名前で呼んで」と頼まれて怒ったように呼んだり、修二に「巫女姿で『野ブタパワー注入!』をやって欲しいと冗談で言われたのを真に受けて、 ゴーヨク堂店主(忌野清志郎)の実家の神社でバイトしたり(神社の人を呼ぶのになぜか「頼もー!」)、神社の木の枝を折ってゴーヨク堂店主に「一番大事な人に災難が降りかかるから」と渡された御札を二人のために鋸で切ろうとしたり、三人が教頭先生に「二つ集めると幸せになるマスコット」を一つずつ渡された日の夜に三人でクリスマスのプレゼント交換をしたら全部中身がそのマスコットだったり(3人とも自分のマスコットを誰かに渡そうとした)...。
極めつけは修二が転校した高校に先回りで転校した彰、幻覚かと思う修二。クラスメートに聞くと「ヘリコプターで校庭に降りてきた」って(修二は金持ちのボンボンです)。あのー、高校って転校するためには転入試験があるから、そう簡単に転校できないと思うんですが(笑)
最近は最終回にやったら盛り上げようとするけれど、こういう終わらせ方は好きです。後は転校先の校長が「みのもんた」だったりしたら絶対いやだなと思っていたんですが無事に出ませんでした(笑)。「ドラゴン桜」といい「花より男子」といい鬱陶しくてしょうがなかった。
さて、このドラマはもともと「野ブタ。」は小谷信太という男の子。それを小谷信子という女の子に代え、さらに主人公の桐谷修二の他に原作には登場しない草野彰というキャラクタを登場させています。
最初の頃は男二人の物語では面白くないので三角関係のラブストーリーを絡めるのかなと思ったんですが、6話の最後から彰が「野ブタ。」を好きになったものの、修二も「野ブタ。」も最後まではっきりとした恋心を抱くことなく終わりました。じゃあなぜこういう設定にしたのかなと思っていたんですが、最後に彰が「野ブタ。」を残して修二の転校先へ転校したことで納得。
純粋に男二人の「真の友情」の物語にしたかったんだなと。
原作のような修二と信太の関係では真の友情は生まれにくいだろうから、彰という別の男の子を設定し「野ブタ。」は最後に一人で自立するということで信子という女の子にしたのでしょう。多分。
もう少し推察すると、この脚本家はおそらく「救いがない話」と評される原作はあまり好きではないのだろう。
そう思って脚本家を調べたら、木皿泉(きざらいずみ)という男女二人組の脚本家で1952年生まれの男性と1957年生まれの女性。私より年配なんですね。で、昨年「すいか」というドラマで向田邦子賞を受賞していて、その他の代表作が私が大好きだった「やっぱり猫がすき!」
いじめが多いストーリー展開の中であまり陰湿にならず、かなり軽妙なギャグを連発していたのは、この脚本家の力量だったんですね!
それとこのドラマの登場する大人たち、特に夏木マリ演じる教頭先生とゴーヨク堂店主がかなり良いアドバイスを3人に与えていたのも木皿泉の脚本によるものでしょう。若い原作者には思いつかないでしょうし。
最後に美少女アイドルにも拘わらず、ほとんど笑わない不気味な女子高生を演じた堀北真希は見事でした。ときどき明るい顔するとすごく可愛いので、おぢさんすっかりファンになりました(笑)
そしてクネクネしているのに腕っ節がやたら強く精神力も強い彰を演じた山下智久、よく見ると男らしい顔したかなり良い男ですねー。だから髪はもう少し短い方が良いと思うぞ。.
こんにちは。
返信削除貴重な木皿さん情報をありがとうございます。男女ペア&かなりのご年配ということでびっくりしています。感覚の若い方ですよね。
あと、「きざら」と読むこともまったく知りませんでした。「すいか」の脚本家さんだということは、他のブログ情報で知っていたのですが「やっぱり猫が好き!」の脚本家さんとは知りませんでした~。昔から活躍されてた方々なんですね。
すいかでデビューしたお若い方かと思ってました^^;
勉強不足ですね^^;
ひいなさん>
返信削除正確には「感覚が鋭い方」かなと思います。例えば「花より男子」は大人の描き方はいい加減な気がしましたが、こちらは全編を通じて若者にも大人にもちゃんとドラマがありました。いじめという難しい問題を扱いながら親子揃って安心して見られるドラマでした。
私もこれまで脚本家を意識してドラマをみることはなかったんですが、木皿泉さんはチェックしておきたいと思います。
ホリキタイズム管理人のどーのです。
返信削除コメントありがとうございます。
僕もやっぱり猫が好きは大好きでした。
当時は小学生でしたが、たしか土曜の7時台で週末のバラエティタイムの始まりでしたから同世代の子供達はかなりの人が見てたんじゃないでしょうか。
後にきらきらひかるなんかで恩田三姉妹が勢揃いしたときとか懐かしいな~と思いながら見てましたね。
今回のドラマ始まったときに調べてみて「すいか」が世間的にそれほど話題にならなかったドラマなのにある種熱狂的なファンに今でも愛されてるのを知り興味を持ちました。
ちょっと暇のあるときにツタヤでDVD借りて見てみようかなと思ってます。
真希ちゃんに興味を持ったら劇場公開中の「ALWAYS 三丁目の夕日」もぜひ!
野ブタとは180度逆の純朴な田舎っぺキャラを演じていて彼女の演技の幅にきっと驚くと思います。
映画の評価も素晴らしく高いですし見て損は無しです。
どーのさん>
返信削除「ALWAYS 三丁目の夕日」観たいんですよー。もたいまさこも出てるし(笑)
どうもロングランに突入しそうな勢いですね。ただ、最近は映画館に行くチャンスがなかなかなくてDVD発売を待つかもしれません。