史実に残されていない架空キャラを出すなとは言わないが、大事な最終回でそれを中心に据えて語ってどーする?(怒
もちろん「うつぼ」のこと。京都から平泉へ小奇麗な軽装ですたこらさっさとやってきて、義経郎党に加わるは、「みんな死んじゃうんだよ」と余計な演説ぶつわ、戦場のどこに潜んでいたのか6人の最期をつぶさに観察してるわ。義経が亡くなった後さっさと京都に帰ってみんなに報告して回るは...。しかも演技力は学芸会レベル。
そもそも静御前は鎌倉から放免された後、消息がわからなくなっている(歴史から消えている)はず。一説には義経を慕うあまりに平泉へ向かい、途中で病死したとも言われています。消息不明なのになぜそんな説が語られるかと言うと、おそらくは判官贔屓な人達が「義経と静の悲恋物語」にしたかったのでしょう。それを母親と京都で平和に暮らす話にしてしまうとは!
しかも、静御前が鎌倉から義経を追って平泉へ向かう途中に死んだとされるのに、うつぼちゃんてば軽く京都~平泉往復ですからね。まだ街道さえちゃんと整っていない時代に。
だいたい、架空のうつぼを狂言回しに据えるくらいなら、実在した義経の正妻「河越重頼女(かわごえしげよりのむすめ)」を出すべきでしょう。
彼女は頼朝の腹心の娘で頼朝の命により義経の正妻となったのだが、頼朝と義経の関係が決裂して義経から離縁された後も「鎌倉に帰って来い」と言う父・重頼に背き、義経とともに平泉で暮らし、最期は義経と二人の間にできた娘とともに自害したと伝えられている、やはり「悲恋の女」なのです。
ただ、彼女を出すと静御前との悲恋物語のインパクトが薄まるせいか源義経を題材にした時代劇ではいつも軽んじられていますが、そこが演出家、脚本家の腕の見せ所でないかい?少なくともわけわからん架空キャラよりは良いでしょうに。
というわけで、楽しみにしていた最終回はなーんか興醒め。ぶち壊し。
興醒めと言えば義経自害のシーンでお堂の天井を突き破って放出される光の束はなんだ?それに恐れ慄く藤原方の兵士も不思議なら、その様子を静御前にしっかり伝えるうつぼ。
義経の八艘飛びで金粉蒔いたり、静御前の「しずやしず」の舞であり得ないくらい紅葉を舞い散らせたりしたのはまだ許せるが、これはいくらなんでもやり過ぎでしょう?
別にSFファンタジーが見たくて大河ドラマ観ている人はいないと思うぞ。
そして不満なのが「弁慶の立ち往生」も。すごくあっさり扱われてしまって、あれでは息を引き取っているのかどうかもわからず終いのような気もする。
でもって最後に一人涙する頼朝もなんだかなぁ・・・。マザコンだった義経がアットホームな国を作りたいという理想を持ったという設定はあるかも知れないけれど、頼朝は長い人質生活で誰も信用しない人間だったというもっぱらの説ですからね。それに武士の時代って主従が違えば一族同士でも戦をしますから、一緒に生活したこともない異母兄弟相手にどれだけ情があったのか疑問だよ。
というわけでこの不満をどこにぶちまけよう(ってもう十分ぶちまけている)。今週の「花より男子」と「野ブタ。をプロデュース」の最終回に期待しますか!?(違
TB、ありがとうございました。
返信削除辛口ですね~。
うつぼちゃんが京と平泉を簡単に往復できるのは、やはりあずみだからでしょうかね^^;
ヒロ子さん>
返信削除コメントありがとうございます。
「しずやしず」がすごーく良くて、「勧進帳」もなかなかだっただけに、「最終回でそれはないだろー」と辛口になってしまいました^^;
京都と平泉を脱兎のごとく往復できる「あずみ」は元気ハツラツ最強の「くノ一」ですね。
はじめまして、TBありがとうございました。
返信削除全編鑑賞した訳ではありませんが、
静御前や架空人物うつぼに源氏平家方も含めて、
戦に生死をかける男性諸氏に対して女性はどう受け入れているか、
そしてどうするのかといったところが大きかったと感じました。
弁慶の立ち往生シーンは、
緒方拳さんが演じられたときの方が弁慶の生き様が溢れてるような……。
eBiさん>
返信削除コメントありがとうございます。
「静御前や架空人物うつぼに源氏平家方も含めて、
戦に生死をかける男性諸氏に対して女性はどう受け入れているか、そしてどうするのかといったところが大きかったと感じました。」
同感です。だから余計にうつぼではなく重頼女を登場させて欲しかったなぁ。それが上戸彩でも良いから・・・。
しかし、緒方拳の弁慶を覚えてらっしゃいますか!
私もあの立ち往生は鮮明に覚えています。私も緒方拳の弁慶の方が良かったと思います。
こんにちは。TBありがとうございました。
返信削除感想、さとしさまと全く同感です!
滝沢義経を愛しながらも、ちょこちょこ突っ込んでおりましが、最終回ではあまりな展開に、私も爆発してしまいました。緒方弁慶、覚えていますとも!
「弁慶、死んでも我を守るか。我はこれより持仏堂に入る。
表より火を放て」の菊之助義経の言葉も!
最後に一人涙する頼朝もなんだかなぁ・
返信削除賛成です。絶対あんなわけないです。
次に範義も殺しちゃうんですから。
突然すみません。トラックバック不許可のようでしたので、
コメント残させていただきます。
「義経」に通じる「奥州 藤原氏」綴ってみました。http://ameblo.jp/tokiwakamesan/day-20050921.html
のちの奥州「伊達政宗」も、part6まで出来ました。http://ameblo.jp/tokiwakamesan/day-20051113.html
もし重複送信の節は、お許しください。
ご覧いただければ幸いです。(^^)
よろしくお願いします。
あじさいさん>
返信削除最終回に感動したかたにはTBをしないようにしていたんですが、あじさいさんからTBいただいたの読んで反省ですm(__)m
・・・でも、「源義経」の時のような如何にも何もかも消え去ったような壮絶な最終回期待しただけにちょっとがっかりでした...。
かっちゃんさん>
返信削除いらっしゃいませ。
TBは許可してるんですが、もしかしたらgooブログみたく相性が悪いのかも知れません。
私は好きな武将を挙げると毛利元就と伊達政宗。好きな大河も同じ。「独眼竜」が最高傑作かな?
というわけで、楽しみに読ませていただきます!
始めまして。かすあと申しまする。
返信削除義経の最終回、私も期待していただけにあの終わり方は…!
私の思いをここで全部言ってくれているようです。
でも、義経よかったです。今も、なかなか余韻から抜けられません★
かすあさん、いらっしゃいませ!
返信削除「頼朝非常なり」や「しずやしず」の回は良かったですよ!(URL参照)
特に「しずやしず」は何度見ても良いです!
「しずやしず」良かったですよね!!私も何回もみました☆
返信削除最終回以外は、基本的にどれも好きなんで…。くどいようだけど最終回は…。ん~実に惜しい
昔の「源義経」の弁慶仁王立ちが私も印象にあります。(生まれてないんですけど…過去の映像としてみました。)あれは、こえられませんね