2007年10月25日木曜日

【ドラマ】ガリレオ 第二章「離脱る(ぬける)」

 日曜日の「福山雅治のSUZUKI Talking F.M. 」期待どおり笑わせてもらいました。視聴者の感想(というか反応)があまりに期待どおりなのがおかしい!!

 というわけで、第二章も観ました。前回よりはかなり原作に忠実です。オープニングは見事に原作を再現してました。

 ただし、原作は犯人‐容疑者‐被害者がちゃんとつながっていて、そこから真犯人が割れたり、上村が息子の絵を“改ざん”するなど、展開に若干の違いがあります。
 前回のウンコに続くアイテム?は今回はイチボ(お尻)でしたが、原作はカレーパンです(笑)。あ、原作にはウンコは出てきません(爆)

 例によって詳細なレビューはちーずさんの「どらま・のーと弐」

 そのレビューの中で、
|ストーリー的には、商社に勤めるOLさんが4週間も行方不明のままと
|いうのがちょっと納得できず。

と指摘されていますが、原作は9月25日に発見されます。なぜ、テレビでわざわざ4週間なんて期間を設けたのかというと、単に放映日が10月22日からだったということかも知れないですね。何となく安直な^^;

 それから「伊達でございます」の伊達さんが、
子供嫌いを自称する湯川が、少年に以外な心遣いを見せるなど(“変人”の設定はどこへやら。第2話にして早くも“いい奴”に)、事件と謎解き部分を除けば、見応えのあるものとなっていましたが。にしても、事件に関わる怪奇現象を科学的に解明していくことをドラマの骨格としている以上は、それなりの内容が必要でしょう。この見応えと杜撰さのアンバランスさは、どういうことなのでしょう? 原作自体が、こんな感じなのでしょうか?
と指摘されていますが、これは明らかにドラマとしての“説明不足”ですね。

 湯川は“いい奴”になったわけでもなんでもありません。それをドラマは最後の“じん麻疹”で表しています。子供と対峙したのは相手のことを思ってというよりは、真実を追求したいがためなのです。ちなみに原作ではあの場面で竹田のおばさんが上村のウソをばらします。

 「むっつりスケベ」みたいな原作にない変なネタで柴崎コウと漫才させるよりは、そういう設定部分がきちんとわかるようなドラマ作りをして欲しいところですね。

 それから、樹脂製の靴底の破片を見つけていきなり数式を書き出すのはちょっと・・・^^;
 ドラマの作りとしても前回よりはかなりおとなしめになってます。

 観終わった後、「短編を1時間ドラマに無理に膨らませている気がする」という意見で私と娘は一致しました。それでも十分面白いですけどね。

 さて、第三章は「騒霊ぐ(さわぐ)」、第四章は「壊死る(くさる)」と続きます。
 個人的には「転写る(うつる)」が単なる科学検証だけではなく、ミステリー要素があってお気に入りですが、内容的にテレビ化は難しいかも?「爆ぜる(はぜる)」も是非やって欲しいですね。

 まぁ、原作が短編としてはこれまで11話しか発表されていないので、オリジナル作品を絡めない限りはほぼ全作放映されるのでしょう。


予知夢 (文春文庫)

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    原作は未読ですが、犯人・被疑者・被害者・真犯人という流れのつながりがあるほうが、ストーリーとしては、しっくり来ると思います。その要素だけをもってして、ドラマの出来不出来を左右するものではありませんが(ないにしても)。
    湯川の、竹田に向かって「あの子のために追い掛けたほうがいい」とのフォロー(リアクション)や、忠広少年へのまなざしの優しさなどに「???」と思いつつも、「真実、真実などと言っても、根はいい奴じゃん」と感じて、エンディングのじんましんは、柄にもないことをしたことへの、身体からのしっぺ返し(実は、子供嫌いは湯川の本心ではなく、ある出来事がもたらした心身への刷り込みのようなもの=心に身体が拒否反応を示した結果で、以降、折りに触れて描かれるであろう、湯川のキャラくだりへの伏線)と見たのですが、思い違いだったようですね。
    ベースのレベルが高いだけに、周辺の細かな部分の詰めの甘さが、逆に、すごく気になってしまいます。

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  2. さとし@快投乱打2007年10月25日 22:19

    伊達さん>
     原作を読む限り、現時点では湯川が子供にトラウマを持っているような描写は出てきません(と言いつつ、文庫化されている分しか読んでいませんが)。そして原作では湯川と草薙は同じ部活動(バトミントン、湯川はインターハイレベル)で活躍した親友であり、草薙にとって湯川は謎の人物ではありません。
     というわけで、女性(竹田さん)には助言ができても、子供は駄目なんですよ(笑)。でも、原作でも非論理的な子供は駄目なくせに非論理的な草薙はいつもいじめて喜んでます(爆)。だから実は単に論理的/非論理的で分類しているわけではないかも知れません。
     個人的には、私も初回の試行錯誤42回や、今回の死後4週間で発見みたいに、TVスタッフの都合で変な脚色を付けないで欲しいところです。

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