2007年10月11日木曜日

嫌いな言葉「ゲキを飛ばす」

 スポーツ紙でやたら使われる「ゲキを飛ばす」の表現。「猛ゲキ」なんて書く場合もある。
 私はこの表現を読んだり聞いたりするたびに嫌な気分になる。

 この「ゲキを飛ばす」がgoo「実は…使い方を間違えていたコトバランキング」の堂々6位にランクイン。



 檄(げき)を飛ばすのゲキは激でありません。和英辞典で引くとmanifestoと出てくる。そう檄=マニフェスト。つまり「檄を飛ばす」というのは現代風な言葉になおすと「マニフェストを配る」という意味になる。

監督が選手にゲキを飛ばす!
…監督が選手を集めてマニフェストを配るのか??

○○選手が××監督の猛ゲキに応えてヒットを打った!
…猛マニフェストってなんだ?(爆)

 アナウンサーや新聞記者たるものが「檄を飛ばす」という言葉の正しい意味を知らないはずがない。それをあえて「ゲキを飛ばす」という使い方をしているのは語感が良いからだろう。

 しかし「語感が良いから」とマスコミが率先して日本語の本来の意味を捻じ曲げてまで使って良いのか?

平成15年に 文化庁が行った “国語に関する世論調査”によると、5位の《檄を飛ばす》などは70%以上の人が本来の意味である自分の考えを広く人々に知らせて同意を求めるとは異なる意味で理解していたそうです。
マスゴミが間違った意味で言葉を広めた成果だね(怒)

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2 件のコメント:

  1. 「活を入れる」が正解ですもんね。

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  2. さとし@快投乱打2007年10月22日 8:28

    「発破をかける」でも良いんですけどね。
    いずれにしても正しい言葉を使って欲しいです。マスコミには。

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