2006年1月27日金曜日

SONYは夢を捨てた

ソニー、AIBO、QRIO、QUALIA撤退

AIBO
ソニー AIBO最終製品 ERS-7M3
価格: ¥194,250
3月末で出荷終了です。
 AIBO、QRIOの開発中止ですか。
 出井伸之氏が退任してハワード・ストリンガー会長兼CEOを就任してからのSONYには普通の会社になったという感じですね。

 子供の頃、我が家にトリニトロンTVが来た時は、円筒形を切り取った独自形状にRGBの発光体が縦に並んだブラウン管に驚いた。初めて買ったラジオは「ソニースカイセンサーICF5600」、初めて買ったカセットレコーダー(SONYはカセットコーダーと呼んでいた)は「カセットデンスケTC3000SD」。初代ウォークマン(TPS-L2)も持ってました。二人で聴く事はなかったけれど(笑)

 まぁ、社会人になって冷静に他社製品と比較するようになってからは、徐々にSONY依存症から抜けていきましたけどね(笑)。ただ、ビデオはβだったな。VHSより明らかに画質が良かったし。

 最近ではPocketPCからCLIEに乗り換えた時は「さすがソニーだ」と思った。特にPEG-TH55はPalmの最高傑作と言える!
 「このOSは使えない」とVAIOシリーズにWindowsMEを採用しなかったのもソニーらしい。

 ところが最近はマイナスの評判の方が多くなっている。

 デジカメは満足行くものなし。CLIEや携帯も含めてソニーのデジカメで取った写真で綺麗だと思ったことがない。ミノルタからカメラ事業を買収したのも頷ける。
 PSXが出た時は「なんて中途半端な」と思った。同僚が「買うぞ」と意気込んでいたので「“DVDレコーダー”が欲しいならこんな中途半端な製品はやめた方が良い」と言っておいたら、彼も結局それに気づいて別製品を買った。最初から「スゴ録」だけを売れば良かったのにね(笑)
 トリニトロン管に執着した結果、液晶テレビで出遅れ品質の良くないサムスンの液晶を使って参入した結果「ソニーの液晶テレビは美しくない」という評価が広まってしまった。昨年液晶テレビを買ったときに店頭で色々比較したけれど、やっぱりソニーの液晶テレビは美しくなかった。
 極めつけは昨年、ソニーBMGがコピーコントロールCDにスパイウェアを仕込んで大問題となったこと。米国でのブランドイメージは相当傷ついただろう。

 で、おまけ(笑)

 昨年末、クリスマスプレゼントとして娘に買ったCDウォークマンが電源系の初期不良でバッテリーが全く使えなかった。しょうがないので電気店に行ったら同じ製品が欠品中(それなりに売れていたのね)だったので、Panasonicの製品と交換してもらった。娘は「こっちの方が良いね」と大喜び(苦笑)

・・・もう「ソニーブランド」なんて無いと思った方がいいな。

 でもね、そんな中でAIBOやQRIOにはソニーのイメージリーダーの役割があったと思うのだが。採算が合わないと簡単に切り捨てるものではないのでは。

 ホンダは相変わらずASIMOを開発し続け、CMでも積極的に活用している。F1も一度撤退したものの(中断時、関係者が「本田宗一郎が天国で怒っているぞ」と随分言っていた)再び参戦し、今期から単独チームとして参加である。

 ホンダだって日産の復活やFit偏重のツケが来て、決して楽ではないはず。それでも先端技術に挑戦し続けている。そこにはホンダの出発点が「本田技術研究所」であり単なる自動車製造会社ではないという自負がある。

 ソニーもそういう技術の最先端を追い続け、夢を売る企業だと思っていたのだが、このまま行くとただの電気メーカーになるのかな?

 盛田昭夫氏が生きていたら、今回の決定をどう思うだろう?




AIBO ERS-7M3 W

2 件のコメント:

  1. 今までSONYといえばタイマーとデザインという印象でした
    10年くらい前まではそのデザインに惹かれオーディオ関係はSONY中心でした(ウォークマン・CD・MD・コンポ・VAIO)
    今じゃ機能・使い勝手・耐久性などを考えてPanasonicも・・・(Let's note)
    ブルーレイでもそうですが,新しいものに対してSONYは頑張っていたような気がします
    ロボット市場が開けたとき,SONYは生き残っていないのでしょうか(((( ;゚д゚)))アワワワワ

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  2. さとし@快投乱打2006年1月28日 9:10

    うみんちゅうさん>
    採算を度外視して最先端技術を追うことで会社のイメージが良くなるというのがありますよね。
    SONYのブランドイメージってそういうところから来ている部分が大きいと思ってたんですけどね。

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