2006年1月12日木曜日

【朝日社説】日中友好のためなら報道自主規制ですか!?

 別に社説をチェックしていたわけではなく、発端は産経新聞のこの記事

日本に報道規制を要求 中国「対中批判多すぎ」
 中国外務省の崔天凱アジア局長は9日、北京での日中政府間協議で「日本のマスコミは中国のマイナス面ばかり書いている。日本政府はもっとマスコミを指導すべきだ」と述べ、日本側に中国報道についての規制を強く求めた。

ぎゃはは!


 他国に対して報道規制を要求するとは!! さすがは民主主義など理解する気もない一党独裁国家の中国ですねー。

 へぇー!こんな面白いやり取りがあったんなら他の新聞も書かなきゃおかしいぞ。朝日はなんて書いてるんだ!?・・・って気になって朝日のサイトを見て回ったけれど、それらしい記事がない。

 「おーい、朝日は報道規制かよ!?」って思ったらありました。何と社説です!!

日中対話 政治家の姿を見たい


 首脳や外相の会談ができないまま、関係悪化に歯止めがかからない日中間で、両政府の局長級による非公式協議が北京で開かれた。

 協議は4時間以上に及び、中国脅威論やメディア報道のありようにも触れて中身の濃い話し合いが行われた。

 日本側出席者は会談後、「そういうところから解きほぐしていかなければならない日中関係の現状がある」と語った。

 関係が悪化した現実を認め、まずは互いの懸念や注文を述べ合う。そんな率直な意見が交わされたことを歓迎したい。

 「日本国内では中国脅威論が非常に高まっているが、日本はどう見ているのか」。中国側からは、日本の対中観の基本を問いただすような質問が出された。

 日本側は「日本だけが一方的に悪いという主張は受け入れられない。中国としても反省すべき点があるのではないか」と切り返した。上海の日本総領事館員自殺問題についても「背後に遺憾な行為があった」と抗議した。

 この協議はもともと、東シナ海の天然ガス田の開発をめぐる日中協議を動かすため、実務的な立場から接点を探ろうというのが主要な目的だった。

 にもかかわらず、両国関係の基本にかかわる話し合いに多くの時間が割かれた。本来なら政治家同士が大局的な見地から交わすべき会話だったろう。

 さらに言えば、こうした率直な協議の土台にあるべきなのが相互信頼であり、友好関係を築きたいという双方の意思であるはずだ。そこは最高指導者、つまり日本の首相と中国の国家主席に確認しあってほしいところなのに、そのパイプが詰まってしまっている。

 経済交渉で丁々発止とやり合わなければならない実務者が大局論も担わざるを得ないところに、両国が立ち至ったいまの異常な状況が象徴されている。

 協議のなかで、日本のメディアが中国の否定的な面ばかりを報じると中国側が不満を示した。「良い報道がなされるよう中国はメディアを指導している。日本政府も指導すべきだ」と述べたという。

 日本の一部のメディアに、眉をひそめるような感情的な中国攻撃があるのは事実だ。もっと前向きな報道が増えるよう良好な関係にすべきだというなら大賛成だが、政府がメディアを「指導」することは民主国家では許されない。

 中国でも環境汚染などで当局を批判する報道が出てきた。自由な言論は民主主義の根幹であることを改めて指摘しておきたい。


 急成長する中国との間では、さまざまな面で摩擦が避けられない。アジアにおける主導権争いも絡んでくる。双方で高まりつつあるナショナリズムとどう折り合いをつけ、両国関係の土台を固めていくかは政治家の仕事だろう。

 このところ日中の交流に政治家の姿が見えないのは寂しい限りだ。官僚の協議も大事だが、一日も早く外相や首脳の対話を実現させてもらいたい。
(太字と下線は筆者)
ぎゃはははは!

 面白すぎるぞ、朝日新聞。中国政府よりもっと面白いではないか!!

『日本の一部のメディアに、眉をひそめるような感情的な中国攻撃があるのは事実だ。もっと前向きな報道が増えるよう良好な関係にすべきだというなら大賛成だが、政府がメディアを「指導」することは民主国家では許されない。』って、中国の反日政策があってこそのメディアの反応でしょうに。それに『眉をひそめるような感情的な中国攻撃』って具体的にどこのメディアのどんな記事を指してるんでしょうかね?

 もっというと、この部分の前段と後段のニュアンスは『政府がメディアを「指導」することは民主国家では許されない』からマスコミは自主規制しろって聞こえますが(笑)
 まぁ、中国への御注進記事が大好きな朝日新聞さんですから、自主規制するまでもなさそうですが(笑)

 で、その続きが「中国でも環境汚染などで当局を批判する報道が出てきた。」って訳わからん。

 「良い報道がなされるよう中国はメディアを指導している。日本政府も指導すべきだ」という民主主義の根幹を揺るがす中国側の要請が「許されない」と言っていながら「中国でも環境汚染などで当局を批判する報道が出てきた。」って民主主義ではない中国のメディアを評価する話に変わるんですか?

 朝日新聞、何が言いたいのか全然わかりません。これ大学入試にでるんかい?(爆)





4 件のコメント:

  1. 社説とか社説や、発端をチェックしたかった。

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  2. さとし@快投乱打2006年1月12日 18:23

    BlogPetのうっちーさん>
    ぜひ発端をチェックしてください(笑)

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  3. TBありがとうございました。
    朝日新聞記者も、実はいろいろな接待を受けているなど
    あるのでしょうか?(後ろめたいような)
      
    社説では、結局政治家もっとがんばれって事かな? 
    政治家は話し合おうとしてるのに、向こうが応じないんだからしょうがないとも思いますけど。

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  4. さとし@快投乱打2006年1月12日 22:23

    hideさん>
    中国や北朝鮮のような独裁国家では、批判的な論調をすると支局が危うくなるというのはあるようですね。
    社説で「政治家もっとがんばれ」と言いたいのはわかるにしても、その拗れる原因を作った張本人が朝日新聞だって自覚がないところがすごいです。

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