君に届け ネタバレ専用スレ8から転載
285 ：護国寺 ◆aKC/qpapM6 ：sage ：2010/12/08(水) 22:37:03
ネタバレ その１
(前回の続き)・風早の部屋。
『 私は 名前を呼ばれた時 』
テーブル越しの風早、少し目を見開いて爽子を見つめて
爽子の脳裏には、いつだかの花壇での光景が蘇り･･････そこに
「爽子」
顔を上げて風早を見る爽子、風早､少し照れながら･････ゆっくりと
「 ………爽……子 」
『 できれば 「黒沼」より 「貞子」より 「爽子」が似合う私になりたいな 』
『 もう いいんじゃないかな 』
『 全部 今の 宝物みたいな一言で いい 』
『 うしろ姿でもない 横顔でもない お互いがお互いを見て ･･････気持ちがかえってくる 』
風早、思いっきり照れながら
「………はずかし。…知っ……てた なんて思ってなくて」「 ･･･え？ 」
「名前 呼んだときのこと 体育祭の打ちあげで」「･･･え？ 」
「 ――― え？ え！？ ……黒沼 いつの話してんの？」
「えと 花壇で･･･初めてちゃんとしゃべった時の･･････『黒沼爽子でしょ』って･･････」
「ええっ！？ あ あったあった あったけど」
「体育祭？ 打ちあげ？ 名前？･･･････風早くん？？」
石のように固まる風早、照れくさくて、爽子から顔を背けて
「……呼んだんだよ 打ちあげの階段で 『爽子』って。
……あー―もー―何ばらしてんだ………そんな前からだと思ってなかったんだよ」
「･･････わ わたしも･････････」ふたり 見つめあって
「 …………………爽子 」 「 しょ 」「 しょうた 」「 くん 」
言って 真っ赤になって 両手で顔を隠す爽子、床に転がって悶絶する風早
「む…むり できるかぁ 勉強なんて……」
「･･･････できません･････････」
ネタバレ その２につづきます
286 ：護国寺 ◆aKC/qpapM6 ：sage ：2010/12/08(水) 22:39:03
ネタバレ その２ >>285からのつづきです
・そこに、風早の携帯が鳴り
「あ、 あ なんだ母ちゃん」“母ちゃん”と聞いて シャキっと姿勢を正す爽子
「はい 何？ うん え？」
・･･････アイスが入ったレジ袋を下げた風早と一緒に歩く爽子。風母から風父と弟のいる
少年野球の練習に、差し入れを持って行くよう頼まれたのでした。
「わりーな黒沼、なんかおつかい頼まれちゃって」「えっ ううん全然！！」
「勉強するんだったのに」「いや 勉強は･･････どっ どうせ出来なかったっていうか･･････」
「はははは だよな！！ むしろ外の空気に救われたか！！」
『風早くんの お父さんと弟さん･･･ ど･･･どんな人たちなのかな･････』
「な 名前なんていうの？ 弟さん･･････」「透太(とうた)！ とたって呼んでる！」
「とた！！･･･にっ･･･似てる！？」「あー―似てるよ、そっくり！！」「そっくり！！ お･･･お父さんは！？」
「え！？ 父ちゃん！？ 似て…う～～ん イヤ…似て…る…のかな…いや、似てないと思ってんだけど
ピンにも母ちゃんにも おまえは父ちゃん似だってよく言われんだよな……(汗;」
「お父さん似！！」「いや でも似てないよ、そんなに(汗;」
「うんうん！！ 監督やってんだよね！！」「 うん 」
『 過去の風早くんと 未来の風早くん！！ 』
・グラウンド。少年野球チームのメンバーが､雑談しながら柔軟運動をしている。話題は、夕べのＴＶ､心霊特番。
「白い服着たー―― 髪の長い痩せた女がー―――」「えー――オレ巨乳がいいなー――」
「なんか買い物袋をカサカサ言わせながらー―――」
タイミングよく(？)、風早と並んで歩いて まさしくそういう感じの爽子が登場 「 あっ！！ 」
透太少年が爽子を発見し､指さして
「そー―そー―あんな感じ！！ あんな感じの！！」
他のメンバーもそちらを向き、風早が来たのに気づいて大騒ぎしながら寄って行く
「あっ」「アイスだー――！！！！」「しょーただ しょーただ」などなど･･････。風早、弟を呼んで
「 とた！ 」風早、透太を爽子の前に連れて来て、紹介
「これ、弟の透太」
ネタバレ その３につづきます
287 ：護国寺 ◆aKC/qpapM6 ：sage ：2010/12/08(水) 22:41:27
ネタバレその３ >>285-286からのつづきです
『ち･････････ちっちゃい風早くん！！』その容姿は、(多分)皆が想像する風早の小さい頃そのもの。
「はっ はじめましてっ くろぬま さっ」「しょーたの“女”なの？」
『 女 ！！ 』いろんな意味でショックを受ける爽子
透太にゲンコツをお見舞いする風早、叱られてもケロっとしてる透太
「え 女じゃないの？」「そー―だけど、女って言うな」
「く 黒沼爽子です･････よろしくお願いします」
透太、爽子を ジッ と真ッすぐに見て
「 さわこ 」「 ！ 」
風早がようやくたどり着いたトコへアッサリ到達しちゃう透太
「おばけみたい！」「 ！！ 」「コラっ とたっ！！」
叱る風早の声を背に、仲間の下へ走って行く透太、見送る爽子。そんな爽子に風早、声をかけて
「あ……黒沼 あれ 父ちゃん」
『未来の風早くん！！』爽子が振り向くと ずー―――――ん
��･･皆が想像する風父よりも(多分)思いのほかゴツい、四角い眼鏡をかけたオッサンがそこに。
※上手く『俳優の誰それに似てる！』とか例えが出ないので､是非 別マ本誌でご確認ください！
アイスを食いながら寄ってくる風父、爽子に向かってぶっきらぼうに
「･････････誰だ、おまえは」「同じクラスの黒沼爽子さん。……つきあってるんだ！」
「･･････つきあうー――ー！？ 大体オレはこの娘に誰か聞いたんだ、なんでおまえが答える」
「そんな言い方ないだろ！」
「･･･あ、あの～～～～お、おくればせながら じっじっ自己紹介してもいいですか～～～」
「･･････してみろ！！」
��････････以降、18行に渡って続く爽子の自己紹介 ※別マ本誌でご確認ください！
「もういい」 風父、アイスの入ったレジ袋を爽子に差し出して
「爽子、お前は何 食うんだ」「え じゃあソーダの･･････」
「何言ってんだ アイスまんじゅう食え 旨いから！！」
��･････そんな2人のまったり(？)とした遣り取りを、少し離れて見ている風早･････････。
ネタバレ その４につづきます
288 ：護国寺 ◆aKC/qpapM6 ：sage ：2010/12/08(水) 22:43:09
ネタバレ その４ >>285-287からのつづきです
・グラウンドの外、土手状になった斜面に並んで腰をかけて練習を眺めている風早と爽子。
「風早くんのお父さんは、お父さんらしい感じの人なんだね･････。うちのお父さんとも
また違う･･･威厳のある･･････」
「威厳！？ あー――そういうい言い方もあるか……くそおやじかと思ってた」
「くそおやじ！？」そこに聞こえてくる風父の怒鳴り声！！
「そこ、何しゃべってんだー――！！」ビックリする爽子！「わー――！！」
「ちんたら走んなー――！！」よくよく見ると、練習中の子供たちに怒鳴っていたのでした
「あ、ちびっこたちにか･･････」「わざとなんじゃねー―のか」
風早、照れくさいので敢えて正面を向きながら
「………気に入ったみたいだよ、黒沼のこと…爽子のこと！」
��･･わざわざ言い直したりして。驚き､風早を見る爽子に、続けて言い放つ風早
「母ちゃんも とたも 父ちゃんも マルも 風早家は みんな」
興奮して叫び声をあげる爽子
「わっ わあぁぁぁ～～～～！！！」
その声は、高く響き渡るのでした･･････。
次回につづく！！
床に転がって悶絶する風早を見たい(笑)
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