余談だが、最近の人気を象徴しているのか、蒼井優の写真集「トラベル・サンド」が平積みで売られていて、しかも立ち読み用まであったのでついつい一目を忍んで(笑)手に取り、内容を確認してしまった。
これはいい!(爆)
アイドルの写真集でもなければエロい写真集でもない。すごーく自然な女の子が風景の一部となっている。清々しい空気が満ちていて、まるで開いたページからマイナスオゾンが噴き出しているような、そんな写真集。自宅に持ち帰ってゆっくり眺めていたい衝動に駆られたが、おぢさんにはちょっと恥ずかしい。却ってエロい写真集の方が「おぢさん助平ですから!」と開き直ってレジに持っていけそうだ。
ここはやっぱり1500円以上送料無料でアマゾンか?(笑)
閑話休題。「クワイエットルームにようこそ」は火曜日の帰宅時、会社最寄駅の本屋で発見。今月はお小遣いが厳しかったことも忘れ、ついつい買ってしまった。まぁ470円だから昼食1回我慢すれば・・・できるわけねぇし(苦笑)
電車に乗って早速読み始めたら、導入部から
もともと文庫本にして150ページ弱の作品なので、映画化に際してディテールを追加こそすれ割愛した部分はほとんどなし。
まるで、ナース山岸が持ってきた流動食のように、映画以上にスピード感を感じる展開。そして、著者=監督・脚本だけに設定、登場人物ともにイメージの乖離がなく、両方とも見事にその世界観が描かれています。
そして、何が凄いかって大竹しのぶ。
スマン。正直スマンかった!
映画評で「ちょっと残念」なんて書いて悪かった。
大竹しのぶの演技は完璧!!
なるほど、原作の西野のキャラを把握した結果があの演技か!すごいぞ大竹しのぶ。西野の嫌悪感を抱くキャラクタを完璧なまでに表現し切ってる。気持ちわるぅぅぅい!!(爆)
いや、ホメ言葉。小説読んでるだけで、本から大竹しのぶの姿をした西野が抜け出て来そうだ。こりゃ、貞子もビックリ!!
特に最終章「わたし」は展開も面白い。トイレで明日香とミキの距離が離れて行き、クワイエットルームで再び二人の気持ちが重なる様がうまく表現されている。なるほど、ミキが「おーい」と言って、明日香が応えて二人して涙したのは再び距離感が縮まったからだったのか。
うん、もう1回内田有紀と青井優の演技を確認してみたくなった。DVD発売まで待つか、来月まだ上映していたらもう1回行くか?前回は最前列右端の悪条件だったからなぁ...
テーマがかなり重いのに、文体は軽いのですんなり読めるし、明日香の一人称で描写されているから、共感もし易い。一人称小説は映画化すると失敗することが多いが、そういう意味では内田有紀は実に巧く演じていたと思う。監督と事前にとことん演技を突き詰めた成果だろう。
映画を見てから原作を読んでも、原作を読んでから映画を見ても期待を裏切られることはないだろう。強いて難点を言えば、映画と原作の相乗効果で悪夢を見てしまったくらいか?(苦笑)
西野、夢にまで出て来るな!!(爆)
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