2006年2月25日土曜日

神はサイコロを振らない(第6話)‐空白の時間を埋めるものは...

 今週は仕事が忙しくてなかなかブログの更新もままならず。でも、このドラマはしっかり観ましたよぉ!!

 今回は時間の都合で小林聡美独演会はありませんでした(嘘)

 メインストーリーの桃子ちゃん(佐々木麻緒)救出劇自体はかなり軽い内容。「初回から今まで散々謎めいて気を持たせておいてー!!」という感じが無きにしも非ず(苦笑)

 内容的にもシリアスな場面はかなり少なく、「今日も泣くぞー!」って気合入れて見ていた人には肩透かしだったかな?最後の姉弟のシーンはかなりグッ来ましたが(ちなみに、私の場合は電車の中で見ることが多いので、気合は抜いてます^^;)。

画像 その代わり、ヤス子(小林聡美)&テツ(山本太郎)の漫才を主軸に、ヤス子&亜紀(ともさかりえ)、亜紀&カトちゃん(大杉漣)、亜紀&菊介(武田真治)、ヤス子&カトちゃん、ヤス子&菊介などなど珠玉の漫才を散りばめたほのぼの路線でした。


画像 まずは、前回の「観覧車でチューしておいで」のお手紙のお礼にと白眼剥いて亜紀にチューを迫るヤス子さん(きもっ!)
 「今更ラブストーリーは似合わない」という意思表示は今回のラストへの伏線ですね。


画像 そして、桃子ちゃん救出作戦で二人の間にできたかも知れない子供の名前を聞くテツに
・・・ケロタン?(ぉぃ!)
 テツも「“ヤス子”の“ヤ”を取って“スー子”」って、普通は『取って』の意味が逆だと思うが(笑)
 全然盛り上がらない緊迫感^^;


 さらにナイフを啓太から向けられるも「アホか」と笑いながらそっとナイフを取り上げるテツに「アホはあんたじゃないの?」と妙に冷静なヤス子さん(笑)
 でも、テツの勇気が眩しかったみたいね。

画像 一方で残された時間を愁い黄昏れる亜紀をそれとなく気遣う菊介。10年前の方が良い男だったという菊介に「今の僕で惚れさせてみろ!私が惚れるような男面見せてみろっていうのよ!」という亜紀に言われ、思わず見つめ合う二人(まぁさんのブログ参照)
二人して
無理無理無理!(爆)

 普通のドラマなら次のステップ?に発展しそうなんだけどね。それにしても、ともさかさん本人が日記で「1 話ラストの空港シーンが良かったと仰って頂き感激です。あれは聡美さんじゃなかったらできませんでした、きっと。」と言ってるくらい小林聡美との息がぴったりなんですが、武田真治との息もぴったりです。本当にノリノリで演技しているのがわかります。


 今回のタイトルは「十年前、恋人だった人と、友達になれますか?」でしたが、本当のテーマは「10年間の空白を埋めるもの」だったように思います。

 啓太(丸山智己)と藍(矢沢心)のエピソードに、遺族会の見舞金要求のエピソードはでそれは金だと思っているという人達のことに触れています。

 ヤス子は、それは「淡々とした日常の積み重ね」、つまり時間だと思っていました。

 でも、テツは「お金じゃない、人の気持ち」と言い、ヤス子はそれに心が揺れ、自分の考えが間違っていた事を知ります。

 これまで、ヤス子がテツの想いを受け入れなかったのは、ヤス子の“クドクドさん”な性格と(笑)、自分の淡々と日常を積み重ねた10年に対するわだかまりがあったせいでしょう。

 きっと「今テツの想いを受け入れても、テツが消えてしまったら、また空白を埋めるために淡々とした日常を積み重ねなければならない」という気持ちがあるんじゃないのかな?

 …実際には10年という月日は心の空白を埋めてはくれていなかったわけですが。

 そのわだかまりが、加藤教授に見せられたテツの論文(第4話で加藤教授が「ヤス子のどこに惚れたのか」と書かせたもの。レポート用紙1枚に大きく“ぜんぶ”の3文字)に込められたストレートな想いと、少しずつ前進を再開した(ピアノを弾き始めた)菊介の行動に溶解したようです。

 菊介がピアノを弾くまでは、遊園地目前まで行ったことは自分の胸にだけしまっておこうと思っていたはず。それが少しだけ前進した菊介を見て自分も少し前進したことを話す気になったんでしょう。

画像 その後の小林聡美、それまで回想シーンでしか見せなかった楽しそうな表情で飄々とした演技から剽軽(ひょうきん)な演技にスイッチしていました。菊介の横で楽しそうにピアノを聴くヤス子。


 そして最後は屋台で4人揃ってとっても楽しそうにラーメンを食べるヤス子。このヤス子のモノローグとエンドクレジットが被る屋台のシーンがとても良いですね!
 ヤス子、テツ、亜紀、菊介の順に座って屋台でラーメンをすする。
 10年前と変わらずうまいと喜ぶ4人。
 ヤス子が何気にテツのラーメン鉢に叉焼を入れる(恋人らしいシーンですね)。
 叉焼が増えたことに気づいたテツは亜紀、ヤス子、屋台の主人に「叉焼入れました?」と聞く。
 「お祈りしたらもっと増えるかもよ」とテツに言うヤス子。ヤス子の意図に気づき、いたずらっぽく二人を見る亜紀。
 「叉焼が増えますように」とお祈りしている間にヤス子と亜紀がテツの叉焼を取って食べる!
 テツの叉焼を食べながら爆笑する亜紀を小突くテツ、続いてヤス子に「叉焼出せ」と掴みかかり、髪の毛をくしゃくしゃに!
 お返しにテツの髪を掻き毟ろうとして「ないっ!」って言うヤス子。こっちもとっても楽しそう。
 ちゃんと目が笑ってるヤス子さんを演じたのは多分これが初めてじゃないかな?
 いままではおどけている時もどこか諦めが感じられる目をしていましたからね。

 折り返しを過ぎた第6話にして初めて見せるこの表情。やっぱり小林聡美は演技うまいなー!!

って、言うか6話でやっとここまでかよ!? まったりし過ぎてるんでないかい?(笑)

 伊達さんのお怒りはごもっともです。よくココまでヤス子さん中心でやるなぁという感じはします。でも、このドラマは「ヤス子の心の再生」がテーマ(だと勝手に思っている)から自分的には全然OKですけどね(笑)

 とりあえず来週はもっと素直になったヤス子さんを期待(*^^*)

画像 それから、この屋台のシーンのともさかりえの爆笑シーンはとても演技とは思えません。心底楽しんでいる感じがします。こんなに自然に笑えるんだなぁ。

 ヤス子が遊園地目前まで行くところから後、特に最後の4分間は本当に素敵な話でした(詳細は書くとながーくなるので例によってちーずさんの「どらま・のーと」を読んでください)。

 ところで、予告編ありませんでしたね。製作もまったりなのか?そして来週もまたまたまったり?(笑)

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15 件のコメント:

  1. 待ってましたよ~
    さとしさんのレポ大好きなので!!
    このドラマやっぱり大好きです。
    桃ちゃん大活躍でしたね(可愛い)

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  2. さとし@快投乱打2006年2月25日 8:43

    まぁさん>
    桃ちゃんって英才教育受けてるんですかね?^^;
    実は10年間年を取ってないとか!?(笑)

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  3. はじめまして、ニックネームが解りません、同じ手法が良く似ていて、間違えそう、ブログもそちらの系列は、初めてです、よろしく。

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  4. さとし@快投乱打2006年2月26日 7:18

    ウルトラセブンさん>
    いらっしゃいませ!
    そちら系って^^;
    今後ともヨロシクです。

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  5. こんばんは。
    ??Bをありがとうございました。
    ヤス子独演会で、持っているドラマですが(笑)
    私は好きです。

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  6. うっちーたちが、ネットで都合と小林聡美や都合と忙しくて小林聡美や忙しくて都合や、小林聡美とかを更新すればよかった?

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