インターネットの写真をクリックするだけで料金請求される「ワンクリック詐欺」を仕掛けられた弁護士が、「威圧的な請求で精神的な苦痛を受けた」としてサイト運営者に400万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は30日、サイト側に30万円の支払いを命じる判決を言い渡した。永野厚郎裁判官は「自宅や勤務先への請求をほのめかすなど、手口は極めて悪質」と述べた。
訴えたのは桜井光政弁護士。「泣き寝入りする被害者が多い中、不正な請求に応じる必要がないばかりか、賠償も勝ち取れることを示した意義は大きい」と話す。
判決によると、昨年8月、桜井弁護士のもとに「田舎から夢見て上京したトマト娘たち」とのメールが届いた。メールを開き、記載されたアドレスをクリックすると、わいせつ画像のサイトに。その写真をクリックすると、「個人情報取得完了」「入会登録が完了したので3日以内に39000円支払え」とのメッセージが現れた。
(下線筆者)
これが本当なら、かなり画期的な判決に思えます。
どこが画期的かというと下線を引いた2点です。つまり、このニュースのとおりならば、「ワンクリックで支払請求のメッセージが現れたら実際に自宅や勤務先へ請求しなくても損害賠償を請求できる」ということなのです。
この文面から見る限りは詐欺師が自宅や勤務先へ請求したかどうかは問題にされていません。
実際にこういうワンクリックサイトの利用規約なるデタラメな文書にはこんなことが書かれています。
●支払期限【4日以内】を過ぎても入金確認が出来ない場合、料金未納者と判断し 利用規約に基づき、上記固体識別番号から契約者情報(氏名、性別、生年月日、住所、勤務先等)を調査し、当番組管理部より別途調査費用・延滞料金等を加算して御請求させていただく場合があります。この文面だけでも「極めて悪質」と言うことです。
実際には電話会社やプロバイダが契約者情報を流すことはありませんので、自分から問い合わせをしない限り、まず個人情報を特定されることはありません。
つまりワンクリックで請求画面が出たら無視するのが一番。問い合わせは厳禁です。
実は個人情報を特定されやすいのはネット詐欺師の方で、サーバーIPや固有ドメイン取得時の情報、架空請求メールのヘッダ情報などからかなり情報を得ることができます。
個人でも、どこのプロバイダと契約してどのアクセスポイントから送信して来たかくらいは割り出せます。こういう輩は次々とプロバイダを変えることが多いのですが、住居や仕事場を転々としない限り、逆に発信地点を特定する材料を与えることになります。
ネット詐欺師は同時にスパマーである可能性が高いので、こういう訴訟が増えればスパムメールも減って万々歳!
ワンクリック詐欺やってるサイトは今すぐ店を畳まないと大変なことになるよん(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿