そこへ行き着く流れが良ければ一層引き立つという解決エピソード。前回が良かっただけにみんなの想いが観る人に伝わってくる。
やたらと女子トイレ内のシーンが多い『君に届け』の中で、ほとんどそこだけで話が展開する今回。
「『君に届け』で好きな話は」って聞かれて「女子トイレのシーン!」なんて会話を何も知らない人が聞いたらどんなアニメだと思うだろう(爆)
ProductionI.G.得意の光の演出がしづらい閉鎖空間でストーリーが進行するんだけど、換気扇や蛇口から滴り落ちる水滴などの描写で空間を演出。巧い!
そして今回は爽子の中の人、能登麻美子の独演会。前半はクソ女子集団相手に喋る喋る。しかも凛とした口調で。基本的に口下手な爽子がこういう口調で喋ったのは始めてだね。
後半、矢野ちんと千鶴がクソ女子集団を排除したあとは、今度はたどたどしくか細い声で二人に切々と想いを伝える。
能登麻美子、巧いなぁ~。
実は、3人とも自分に関する噂については「どうでもよい」というのがミソ。
それにしても、少し世界が広がったとは言え、基本が「避けられない、挨拶してくれる」程度が自分にとって最上の人間関係だった爽子が、矢野ちんと千鶴に対する噂を否定するためにここまで強くなれるという原動力ってなんだろう?
一話で風早の名誉を守るために敢えて公開失恋したくらいだから、単純に「友達になりたかったから」ではない。
人間関係に疎いのに、他人の役に立つことが喜びであり、他人に迷惑をかけることは絶対に許されないという行動規範を頑固なまでに保持しているというのはある意味凄い。
もともと他人に避けられても、迷惑をかけてないなら自分の中では大きな問題ではなかったんだろう。だからそのことは取り立てて不幸だとは感じ無かったってことか。
となると、「迷惑をかけるかも知れないけど友達でいたい」という欲求は、本人にとっては凄く勇気がいることなんだろうな。
こんな爽子だから矢野ちんも千鶴も「絶対信用できる友達」だと確信しただろうね。
で、今回の風早は後方支援。つーか何もしてない(笑)
まぁ、黒沼が噂をするわけがないと主張はしたが、誤解が解けたのはトモとエッコの発言から。
唯一やったのは、トイレから出てきたクソ集団女子にキッツい言葉を放ったこと。爽子に対する仕打ちが腹に据えかねたんだろうけど、彼女らの取った行動の原動力が「風早を好き」だったことは当然ながら知らないんだろうね。
なんて残酷な男よのう(爆)
風早って、爽子にまつわる誤解を解くためにクラスメイトに対してあまり積極的に動いてないんだよね。席替え然り、勉強についても自分教えて貰おうとしただけ。
基本は「自分が爽子のことを分かっていれば良い」というスタンス。やっぱり独占欲が強いんだなぁ(笑)
もちろん、爽子が他のクラスメイトに「わかって欲しい」と思ってることを邪魔する気なんてさらさらない(てか、ちゃんと応援してる)んだけど 、実は爽子の交友関係が広がることを密かに嫉妬していたりして(笑)
と言う訳で、爽子を応援したいが独占もしたいという二律背反に悩む風早(笑)
これで、下校時に待ち伏せするとか、自転車で追っかけるという行為が出来なくなってしまったわけだ。独占権消失が現実のものに!
頑張れ、男の子(笑)
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買ってよかった☆今度 ...
小生、男ですがこのシ ...
爽やか!!1巻を借り ...

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下川 香苗
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人気なので読んでみた ...
爽子というキャラクタ ...
素敵な漫画全体に登場 ...

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