2006年2月10日金曜日

神はサイコロを振らない(第4話)‐小林聡美、最高!!

 冒頭、ヤス子が眠っている亜紀(ともさかりえ)の肌をプニプニするシーンから、もうツボでした(笑)

 夢を無くした姉に発奮を促すために402便検証サイトを立ち上げていた菊介(武田真治)。
 事件を風化させないために再び乗客が消えることをあえてマスコミにリークした甲斐(尾美としのり)
 10年前に夢をなくしたヤス子と挫折を時代のせいにした菊介の壮絶な喧嘩。
 10年前の自分しか見ていないテツ(山本太郎)のプロポーズを「ごめんなさい」と断ったヤス子。
 そんなヤス子に「謝るなよ!10年前のお前の夢、俺、覚えてるから」と言うテツ。
悲しくて暖かいエピソードの連続です。

 間に他の乗客たちのエピソードを絡め、残された時間が減るにつれてシリアスさも増してるんですが、シリアスなシーンが連続すると辛いだけの話になるところを小林聡美を中心に絶妙な笑いを織り交ぜて、後味の良いドラマになっています。

 このドラマの原作、本屋でパラパラと立ち読みはしましたが、ネットのあちこちで書評を拾って読むと乗客のエピソードを詰め込みすぎて話が散漫になっているというのも見受けられるので買ってじっくり読むかどうかは微妙です。

 それに原作の黛さんは男性ですね。

 ドラマは、あくまでも乗客のケアに奔走する黛ヤス子を中心に据えて話を展開しているところが良いと思います。話が散漫になっていない。

 しかも今回は、そのヤス子さん(小林聡美)の独壇場でした。最初から最後まで小林聡美が飄々としながらも熱く(笑)突っ走ってくれました!!

小林聡美百面相スペシャルですか!?

というくらい凄かった。

 特に最高だったのは加藤教授(大杉漣)とやりあう今までで一番熱いシーン。







??
画像

私は…、私は貴方とは今後一切、感情論でしか話をしません。もう貴方なんか嫌い。

…だいっっきらい!

 それ以外でも、テツの前でとぼけてみたり、神蔵竜蔵(ベンガル)に責められて何も言えずに目を潤ませたり、菊介と本気で頬を叩きあったりとヤス子さんから目が離せませんでした。最後に去っていくテツを見ながら目がだんだん赤くなっていくシーンも感動的でした。

 加藤教授じゃないですが、小林聡美は惚れそうなくらい良いです!!

 回を重ねるたびに期待を裏切らずに良いドラマになっています。次回も本当に楽しみです。

 ところで、前回「私ね、悔しいから、ヤッチの残された時間を豊かにしてやることにした!」と感動的なセリフを言った亜紀。何をするんだろうと思ったら、ヤス子の家で一日中ヤス子とテツのデートの算段ばかり考えてました。そんなごろごろしてるんなら一日くらい両親に会いに行けば良いのに・・・。そして哀れテツはヤス子にプロポーズを断られて今回は終了。

「あれ~、亜紀ちゃんダメじゃん」って思ったんですが・・・。

 原作は男だった黛がドラマで女になって、しかも彼は10年ぶりに帰って来た副操縦士という設定。「ヤッチの残された時間を豊かにしてやる」と言った亜紀。
 そして「どらま・のーと」のちーずさんが今回のエントリで「テツが今のヤス子を改めて好きになる、というのはダメ?」と書いているのを読んでふと思いました。

 思い出以外に乗客たちが残せるものがあるとしたら・・・。

 そう、ヤス子とテツが結婚したら子供がこの世に残る可能性があります。例えテツが後6日で消えたとしても、受精して細胞分裂を始めた小さな命は消えはしないでしょう。

 「奇跡が起きて乗客たちが消えずに済む」というのはどう考えてもなさそうですから、是非そういうラストが見たいです!!

 ・・・予告編で亜紀がテツにハートのシールを貼った手紙を渡していたからダメ?




神はサイコロを振らない

12 件のコメント:

  1. おはようございます。
    テツが改めて今のヤス子を好きになれば、
    そしてそれをヤス子が受け入れられれば・・・。
    もしも新しい命が芽生えたら。それ、素敵ですね。
    ただ、加藤教授がヤス子に惚れてしまったようですよ!(笑)
    一体どうなる!?

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  2. さとしさん
    わたしも小林聡美さんと加藤教授のあのやりとりのシーン
    大好きです!!
    うん!惚れるはずだ。
    小林さん 最高です。

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  3. ??Bありがとうございます。コメントにて失礼致します。
    今話のヤス子と菊介の張り手合戦。私としてはテツともやって欲しかったかなぁと。そうすればお互いに、特にヤス子が10年の溝を埋める事が出来たんじゃないかなと思って見ていました。
    本当に理論はもういい。感情論で見たい2人ですね。

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  4. TBありがとうございました。
    二人の子供ですか!
    なるほど、そういう希望も持てますね(*´∇`*)。
    プロポーズを断った今の状態で、そこまで持っていけるか心配ですが、
    もしそうなったら素敵な話ですよね。
    来週も楽しみですv('∇'*)⌒☆

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  5. こんにちは、TBありがとう、ヤス子の恋の行方が二手に分かれていく様な気配がしますね、教授の奇妙な愛?笑いのテンコモリでした、今回はヤス子と教授の大喧嘩、ヤス子の姉弟喧嘩と1人舞台が続きますね!?

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  6. さとし@快投乱打2006年2月10日 23:38

    ちーずさん>
    ダメです。ヤッチと教授のラブロマンスなんて!(爆)
    百歩譲ってヤッチの子供の父親代わりで←勝手に話を膨らませている

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  7. さとし@快投乱打2006年2月10日 23:42

    まぁさん>
    あのセリフ、感情的に言ってるのにすごく鋭いところを突いてますよね。さらに小林聡美の畳み掛ける演技が素晴らしかったですから。
    前回の亜紀の言葉も良かったし、今後もどんなセリフが出てくるかとても楽しみです。

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  8. さとし@快投乱打2006年2月10日 23:44

    のらさん>
     まだまだ話は中盤。絶対にヤス子とテツの間が修復され、溝が埋まると信じています。
     どう考えても「ハッピーなドラマ」ですよね、これは。

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  9. さとし@快投乱打2006年2月10日 23:46

    ジェシカさん>
    公式サイトのBBSに脅迫メッセージを残してきましたので、きっと大丈夫です(ぉ
    ホント見るたびに次の回が楽しみなドラマです

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  10. さとし@快投乱打2006年2月10日 23:51

    ウルトラセブンさん>
     最初はそれぞれの乗客のドラマをヤス子が関わりながら描くのかと思っていたんですが、その逆でしたね。
     これはヤス子の10日間を描くドラマなんだとわかりました。
     小林聡美とともさかりえ、硬軟両方巧い役者を二人揃えたのは正解だと思います。

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  11. こんにちは。TBありがとうございました。
    こちらからもTBさせていただいたのですが、
    2件もしてしまったようなので、お手数ですが削除を
    お願いいたします。スミマセン!
     笑えて、ホロリと泣けて、考えさせられる楽しいドラマに出会えて、ラッキー!
    小林聡美バンザイ!!

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  12. さとし@快投乱打2006年2月13日 22:49

    yueさん>
    いらっしゃいませ!
    TBは気にしないでください。気づいたら、気が向いたら(笑)、削除してますんで。
    視聴率が低いのが不思議なくらい面白いドラマですよね!ほんと見ていてラッキーでした!

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