今回は「ボクは大阪に行きたくない!」とちょっとヒッキーくんな殿様を昔共に修行した寺に連れてってなだめることに成功した兼続くんは「グッときた」“愛”の文字を兜につけて、「なんてったって越後愛だぜ!」と旅立つ話でした。メデタシメデタシ。
あほか?
というわけで、いつもレビューを楽しく読ませていただいている「渡る世間は愚痴ばかり」を見たら、大量の卓袱台がひっくり返されてました。
だろうな^^;
いつからホームドラマになったんだよ?
だいたい、「愛」という漢字の意味は英語の“LOVE”の訳とされてからかなり意味が変遷していると思うんですけどね。現代の「愛」の概念で当時の「愛」を解釈すること自体、無理がありそうだけど。
この「愛の前立」の解釈としては「仁愛の愛説」「愛染明王説」「愛宕権現説」があって、私自信は「愛宕権現説」が最有力な気がするんですけどね。
と言うのは、上杉謙信と景勝の兜の前立は飯綱権現です。謙信は毘沙門天に帰依していて旗印が「毘」だったのは有名ですが、同時に飯綱権現にも深い信仰があったそうです。
飯縄権現は信濃国の飯縄山(戸隠スキー場で有名)に対する山岳信仰が元になっていて、足利義満や武田信玄も信仰した戦勝の神だそうです。この飯縄山がある戸隠高原‐飯綱高原周辺は、甲斐の国や越後の国から近く、戸隠神社や善光寺とともに、武田と上杉の争奪戦に巻き込まれていたようです。
巻き込むと言っても、両軍とも敵に回したくないと考えていたようですが。
一方で愛宕信仰も京都の愛宕山に由来する信仰で、越後や信州にも愛宕山があります。この愛宕信仰も戦勝の神で飯縄権現同様狐を使役としています。
・・・となると、「殿が飯縄権現なら家老は愛宕権現」という発想が出てきても不思議はない気がするんですけどね。
「人の目を眩惑する邪法」というのも直江兼続に相応しいかと。大河ドラマとしては避けて通りたいのかも知れないけれど(苦笑)
ドラマの中で愛の前立が生まれるエピソードもなんだか取って付けたようだし(^^;
ま、私の推測ですけどね。大河ドラマよりはマシかと(笑)
「愛染明王説」については、どこから信仰に結びつくのか手がかりがないので、個人的にはパス。
とりあえず、私の中では「天地人」は歴史大河ではありません。時代大河認定です(笑)
あらすじ:NHK大河ドラマ「天地人」第23回「愛の兜(かぶと)」(2009年6月7日放送)
秀吉(笹野高史)に上洛の約束をした景勝(北村一輝)だったが、突然取りやめると言い出す。兼続(妻夫木聡)は、お船(常盤貴子)に言われて景勝を故郷の上田庄に誘う。
上田庄を訪れた兼続と景勝は、病に伏せている栗林(平泉成)を見舞う。景勝は「上洛しても上杉の誇りだけは捨てないでほしい」という栗林の言葉に胸を熱くする。そして、兼続と景勝は雲洞庵を訪れる。幼い与六(加藤清史郎)、喜平次(溝口琢矢)の頃の思い出が甦り、二人はあらためて主従の絆を確かめ合う。北高全祝(加藤武)は、上洛を迷っている景勝に一枚の書を渡す。それは景勝が幼い頃に書いた「第一義」の言葉であった。「迷いは信念を心にすえる礎」という全祝の言葉に、景勝は上洛を決意。
上洛の日が迫る頃、兼続は自分の義にふさわしい言葉を探していた。お船は最初に考えた「愛」の文字がよいと助言する。仁愛の愛、越後の民を愛する思いが自らの力の源であると兼続も納得し、「愛」の文字を兜の前立てにあしらう。上田衆たちは面食らうが景勝は兼続にふさわしいと励ます。
出発の日、仙桃院(高島礼子)は、「義」と「愛」が揃えば恐れるものはないと二人を鼓舞する。颯爽と行軍する上杉軍に、兼続の愛の兜がひと際輝いていた。
凄いですね!見てますか!(笑)
返信削除私、2回くらい見て、なんじゃこれ?と言う事でもう見てません。
「愛」の前立て、ついにきましたね、予想通り(爆)
きっとこれから、兼続君は、「愛」の人として、心優しく生きていくのでしょう。
クルトンパパさん>
返信削除いやいや面白いですよ、このドラマは。別の意味で(笑)
大河を観る時って、平行して史実を調べて「こういう脚色したのか」なんて思うのが楽しみなんですが、ここまで史実を無視して進むのは珍しいですね。
兼続が史実に出てこなかった与六時代の方がよっぽど信憑性がありそうです(爆)
愛の人、兼続は町民の首を刎ねたりはしないでしょうね、きっと。
トラックバックありがとうございました。
返信削除歴史ドラマはとうに諦め、ホームドラマとしても杜撰な内容です。愛の兜にしてもドラマの説と違う気がします。
また来ます。
http://blog.livedoor.jp/haru1106/
ここまで史実を無視して進むのは珍しい<そうなんですか。
返信削除大河が史実を脚色するのはいつものことですが、そこまで酷いなら、もしかしたら、家康が侵攻してきて、上杉軍が迎え撃ち、関が原の戦いが無くなるかもしれませんね^^
攻め寄せる徳川の大軍を、直江兼続指揮の上杉軍がどうやって破るのか?今から楽しみです。
haruさん>いらっしゃいませ
返信削除戦国時代の武将が奥方と愛について語り合って前立ての文字を決めたとしたらある意味凄いことですよね。
当時の上杉周辺は生きるか死ぬかの攻防の真最中だったハズなんですけど^^;
クルトンパパさん>
返信削除実は、上杉家家督争いのた御館の乱から景勝が秀吉に臣従するまでの間、新発田重家の乱という景勝最大の危機(景勝は討ち取られそうになるは、兼続軍は大敗北をするは)があるのですが、ドラマでは「なかったこと」になってます^^;
関が原も「なかったこと」にはならないと思いますが、江戸時代になったからの宿敵伊達政宗とのやりとりは出てこないかも?
どうせ内容がアレなんだったら
返信削除いっそ戦国BASARAみたいに
バイクに跨って「レッツ パーリィ☆」と雄叫んで
バリバリ疾走するが良かろう(笑)
ぼたんさん>
返信削除いやぁ、今回の大河は「愛の劇場」なんですから。
よくわからない役柄の長澤まさみもいますから、この後は愛欲ドラマに突入ですよ。きっと^^;
ってことは「愛ルケ」路線で
返信削除ひひん♪とかいくわよう☆とか
そんな名台詞が聞けるんでしょうか?
長澤まさみから(笑)
長澤まさみは真田幸村の妹だったハズがドラマ開始後突然姉になった謎の人物ですからもう何でもありです^^;
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