「モルモットの実験」トキ放鳥で新潟県知事が批判
新潟県の泉田裕彦知事は17日の記者会見で、佐渡市で放鳥されたトキに「餌を与えるなど人為的な支援はしない」とする環境省専門家会合の合意について「生物としての力を試すために放鳥したのではない。モルモットの実験のようなやり方で本当にいいのか」と批判した。まぁ、お役所とお役所だから「お役所仕事」と言うのは当てはまらないかも知れないが、なんと杓子定規な。もちろん環境省の対応。
専門家会合は8日、自然の厳しさに早く慣れさせる必要があるなどとして、原則見守ることで合意。しかし、14日にトキが1羽死んでいるのが見つかり、新潟県は方針の撤回を求める要望書を提出していた。
泉田知事は「トキは人間の営みの中で生息してきた鳥。大自然の中で生きてきた鳥ではない」と指摘。専門家会合には、長年保護にかかわってきた地元関係者も参加しているが、泉田知事は「まったく意見が通らない」と述べた。トキの野生復帰事業は、国が新潟県に委託し行っている。
どうやら、「野生」という言葉で勘違いしている人がいるようだけれど(環境省の職員も?)、これは新潟県知事の発言が正しい。地元関係者の提言を受けての発言だろう。
たとえば近未来、日本の住居様式が激変し、家から軒先がまったくなくなってツバメが絶滅の危機に瀕したとする。
それをやっと保護したツバメを繁殖させて放鳥したはいいけど「野生なんだから自然の厳しさに早く慣れるよう軒先なしで繁殖させるべき」なんて方針だったらどうなる。
そりゃ無理だ。これが新潟県知事の言う「モルモットの実験」だ。
トキが繁殖していた時代の新潟県の環境を復元する努力なくして、現状の自然で繁殖実験するなど無謀ということだ。しかも放鳥の絶対数があまりに少ない。
まず、ドジョウや小魚が豊富にいる湿地=田んぼ=がある“人工の環境”を用意してあげる必要がある。放鳥~野生化はそれからだ。人間が手厚い保護したって野生化は可能だ。
それを自然の厳しさに早く慣れさせるためとのお題目で厳寒期に放鳥したこと自体疑問を感じてしまう。
環境省の役人を食べられる木の実や川魚が豊富にある山中に放置してやりたい気分だ(怒)
これ、最初から違和感は感じてました。
返信削除あの程度の数を放鳥し、あとは自分でやれ、と言われ、本当に生きていけるのかなあ?ってね。
天敵がいないと言う話もありますが、人工孵化で、人工飼育をされた乳母日傘のときが、自然界に放り出されて、餌もろくにない環境で生きていくと言うのは難しい話。
放鳥するならそれでも良いのですが、せめて、給餌はやらないと、どんどんこの冬、トキが死にますよ。
クルトンパパさん>
返信削除なんだか、環境省お抱え研究者のマスターベーションの道具みたいな気がしてくるんですよね。
そもそも秋口に放鳥したこと自体が疑問だったんですが、さすがの新潟県側も痺れを切らせたようです。
こんにちは!
返信削除いつもTBでお世話になっております。
環境省、まじで何考えてるかわかりませんよね。
絶滅しかかっているトキは、もう野生の生物じゃない!
自然に近い広大な屋外飼育エリア…なんて到底用意できないんですから、冬場は餌をあげるでもしなきゃ全滅でしょうよ!
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