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一応ビートルズ解散前に洋楽に入ったのだけど、ビートルズよりプログレが大好きだった少年時代。
プログレバンドではキング・クリムゾンとピンク・フロイドが双璧で、イエスを含めてプログレ御三家などと呼ばれていた。多分日本国内だけだと思うが、プログレ界のビッグ3だったことは間違いない。
キング・クリムゾンでは「太陽と戦慄」~「レッド」が好き。ピンク・フロイドは「おせっかい」~「炎~あなたがここにいてほしい」(「雲の影」は除外)が一番好きな時期。
「狂気」は今更語るまでもない名盤中の名盤だが、一番好きな曲はと聞かれると「おせっかい」に収録されている「エコーズ」をあげたい。
「エコーズ」の冒頭に聞けるシンセサイザーによるアタック音はリック・ライトが作り出した音として有名だ。
9月15日、そのリック・ライトが亡くなった。まだ65歳という若さ。ミュージシャンとしては峠を越えている感はあるが、デヴィット・ギルモアが未だに現役として精力的に活動しているだけに、非情に残念だ。
ただ、リック・ライトはソロで実力を発揮できるミュージシャンではなかった。というよりピンク・フロイドで音楽的センスが優れてるのはデイブ・ギルモアくらいで、他のメンバーは凡庸の類だろう。
テクニック的にもデヴィット・ギルモアのボトルネック奏法以外は極めて平均的なレベルだ。ヴォーカルに至ってはロジャー・ウォーターズなんて聞けたもんじゃない(苦笑)
しかし、メンバーの発案が非情に豊富で、それをギルモアが巧くまとめて曲が出来上がっていた。その最高傑作が「狂気」だろう。「アニマルズ」以降は主導権を握ったロジャー・ウォーターズの思い込みが強すぎて、“音楽”としてはどんどん破綻していってしまった。音楽的なセンスがないのだから作詞だけしていれば良いのに(^^;
そんなわけで、リック・ライトのキーボード・プレイはピンク・フロイドとしての演奏でこそ輝いていた。リック・ライトの代表曲でもある「狂気」に収録された「虚空のスキャット」のピアノ演奏も叙情的で美しいし、前述「エコーズ」や「狂ったダイアモンド」のキーボードも素晴らしい。「アニマルズ」以降リックのウェイトが下がるにつれて音楽的な魅力は明らかに薄れていった。
デヴィット・ギルモアのソロ活動にもずっとリック・ライトが帯同していたことを考えても、デヴィット・ギルモアのサウンド構築にはなくてはならない人だったのだろう。
ご冥福をお祈りします。
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