3月10日(木)に「Movixさいたま」で観てきました。1982年にTV放映された「超時空要塞マクロス」からリアルタイムで視聴してきてもう28年になるんですねぇ(遠い目)。
実は、10日に観るか11日に観るか迷っていたんだけど、11日にしていたら映画観るどころの騒ぎじゃなくなってましたorz 映画館が閉鎖されたのはもちろん、電車が動かずに会社で夜明かししましたからね。
こうやって感想をUPできるのも本当に幸せなことです(この感想は実は大部分は3月10日のうちに書いてます)
さて、「Movixさいたま」ではメインシアターのひとつ“シアター10”で上映されていたのですが、平日の夜ということで、観客は少なく、ゆったり観られました。残念だったのはなんだか音響設備が完全に負けていたようで、最後の戦闘+音楽の部分がかなりノイズまみれだった気が。前作を観た時はもっと音が良かった気がしたんだけどな?
この映画は音響は大事ですっ!
全体的な感想は、映像は最高だったけれどストーリーは?
映像は最高でした!ランカはとっても可愛かったし、シェリルもとても綺麗だったんだけどね。
観終わった直後の採点で、5点満点で映像5、音響4(ただし、設備の問題)、ストーリー3というところ。
ストーリー云々を語るアニメじゃないという見方をしたいんだけど、どうも釈然としないというか、納得できない。
結末自体は全然納得してるし、ストーリーも悪くはないと思うんだけど。プロットの問題?
そのへんはネタバレで。
もちろん、映像自体はぜひ映画館の大スクリーンで見るべきです!
【以下ネタバレあり】■ ハッピーエンドだった!これってハッピーエンドでいいんだよね? 結構、バッドエンドなんて書いてるブログがあって、びっくり!
最後まで観終わった時、「ああ、ハッピーエンドだったな!」って思ったんだけどな。
アルトがどうやって帰って来て、シェリルとどう再会するかは観た側の想像でということで、余韻を残した終わり方。
戦いが終わって1ヶ月後のランカのモノローグ。
「命を燃やしつくしたシェリルさんは、今も眠っている。だけど、私は信じている。アルト君がきっといつか帰ってきて、シェリルさんの目を覚ますと」
― エンドロール開始 ―
エンディング曲「ホシキラ」の最後でベッドに横たわり、目を閉じたままだけど歌を口ずさむシェリル。
人工好吸器は付けてない。
そしてフォールドクォーツのイヤリングが光る。
(イヤリングの片割れを持ってるのはアルト。そのイヤリングが光ってシェリルが意識を取り戻したということは、そこに居るのは…)
エンドロールが流れる中、シェリルが「みんなが呼んでくれるならいつだって奇跡は起こるの!!行くわよランカちゃん!!」とか言って、ランカと二人で「あたしたちの歌を聴けーっ!!」
…エンドロールの間の映画館の静まり方が半端なかった^^;
…そうか、ランカがアルトが乗っていたYF29の残骸に供えた紙飛行機が教会の方へ飛んで行くのは、冒頭の教会で新郎を待つ花嫁シェリルに繋がるのか!
今回はやたら教会ステージが強調されていたしね!
■ 後出しジャンケンで勝った気分だ 観終わった後になんだか釈然としなかった理由は、これだ。アルランエンドを期待した人はもっと釈然としないだろうな・・・。
前作の最初に、シェリルがアルトに会いに来たことを示唆する何らかのイメージを入れてくれていれば全然問題ないかな。どうも、ちびアルトの歌舞伎を見るちびシェリルのシーンって、後から取って付けたような印象が(汗
と言う訳で、虚空歌姫をもう一度見てみたら、意外と伏線はあった。
- ファーストステージで、シェリルは最初からアルトに照準を定めて銃を撃ち、ステージから飛び降りている。アルトにお姫様抱っこして欲しかったんだな(笑)
- 「ギャラクシーに行ったことがある」というアルトに「やっぱり」
- アイランド3の林の中で、小鳥や木を撮るフリをしてアルトを盗撮(笑)。一人の部屋で投影しながら切ない顔
初対面で一目惚れだとしたら不自然。
イヤリングを落としたのは偶然だけど、リハーサルで会った少年がギャラクシーで見た歌舞伎役者かどうか、最初は確信が持てなくて、探りを入れたということかな?
それがスパイ疑惑に繋がったと。
思いっきりツンデレしていたけれど(笑)
虚空歌姫でアルトに誤解されて落ち込むシェリルも、「そこまで落ち込むか?」と思ったけれど、ずっと憧れていた想い人だったというのなら理解できる。
本作で入院したアルトを見舞いに来たときの慌てぶりも(ICUに入ってないから重篤な状態じゃない)そういうことか。
ずっとアルトに憧れ、アルトのように感動を与えられる人になりたいと思って、頑張って来たシェリルにとって、アルトはある意味歌よりも大きな存在だったということだ。グレイス(17)に「歌えなくなるなら死んだ方がマシよ!」と強がっても「じゃあ彼に会えなくなってもいいの?」と返されると答えられなかったくらい。
ただ、アルトはいつそんなにシェリルに想い入れが出来たんだと小一時間(ry
花束をくれた女の子がシェリルだったことを思い出したにしてもだ。
ここかなと思うのは、「虚空歌姫」でフォールドクォーツを付けてシェリルの気持ちを全部知ってしまった場面。あの時、シェリルのアルトに対する強い想いも含まれていた筈だから、シンクロしたということは
洗脳された想いが通じ合ったということか。
ちなみに、アルトが踊っていた歌舞伎の演目が「羽衣」だったのはTVシリーズの時みたいなエロいやつ(ぉぃ)じゃなくて良かった。つーか、グレイス(17)もそんなエロい演目は見せないだろうけれど。
最後に飛び立ってしまう天女の役柄というのは暗示的だったけどね。
■ シェリルはスパイだったのか? シェリル逮捕のシーンで「虚空歌姫」という前作タイトルを回収とは!
その、シェリルのスパイ疑惑、スパイの片棒を担いでいたのは本人も自覚しているけれど、多分限定的だったんだろう。
今回「フォールド波でバジュラと交信できるのは生身の人間だけ」という新たな設定が加えられ、シェリルがギャラクシーの中でずっとインプラントを埋め込まれずに生きて来れた裏付けになっている。
つまり、ギャラクシーの幹部とは交信できないため、シェリルが知っているギャラクシーの陰謀はほんの一部ということ。おそらくバジュラのプロトコル解析を目的としていることと、フロンティアより先にバジュラの通信技術を獲得しようとしていることくらい(あるいは、フロンティアより先にバジュラ本星に辿りつく?)か?
グレイス(17)も「コードQ1が見つかるまでの繋ぎという契約」と明言しているし、その後は自由意志で行動して良いことになっていたようだ。V型感染症の問題は残るけど。
後は、グレイス(17)やブレラがどの程度までギャラクシー幹部に洗脳されていたかだろう。
シェリルはグレイス(17)に優しい性格と冷酷な性格の二面性があるのは気づいていたし、ブレラが完全に洗脳されていることもわかっていたようだ。
シェリルにとって一番予想外だったのは、コードQ1であるランカが自分と同じくアルトを強く慕っていたということなんだろうな。
ただ、例えランカが恋のライバルでなかったにしても、優しいシェリルがランカの内蔵移植を希望したとは思えない。
■ ランカは巫女だった! TVシリーズではマクロスゼロの取り込み方が中途半端な気がしていたんだけど、本作ではしっかり消化できていたように思う。
ランカは「風の導き手」つまり万物と心を通わすことができる巫女だった。
マヤン島のバカンスの時にランカ自身がバジュラに囚われたときの体験から、虫や花にも心があるのではと考えている。また、シェリルが自分がマオ・ノームの孫であることを理解していて、ランカが「風の導き手」であることを説明したのもTVシリーズと違っていて自然だった。
ちょっとTVシリーズはひねり過ぎだったかな?
もともと「超時空巫女ランカ」という漫画作品もあるので、この設定は原点に戻ったということだろう。
ラストシーンで、祈りを捧げていたのもランカだった。
ところで、アルトが帰ってくるということは、バジュラも戻ってくるということで、ランカの能力なくしてバジュラとの意思疎通はない。
って、結局
ランカは宇宙を支配するんだな(爆)
ランカを怒らせたら人類滅亡。怖い(汗
■ ランカの告白 病院の屋上で車椅子のアルトの膝に顔を伏せて泣くシェリル(アルトもびっくり!)を、そしてシェリル逮捕後、シェリルのイヤリングを捨てられなかったアルトを見たランカ、アルトの想いが自分にないと確信したんだろう。
この後、刑務所でシェリルに面会を求め、避けようとするシェリルを叱咤し、本当は聞きたくないシェリルの想いを確認。ランカええ子や!(涙
シェリル救出に失敗した後、新曲(と言ってももう発売されるかどうかわからない)「放課後オーバーフロウ」の衣装を着てアルトに告白するシーン、ちょっと良かった。
TV版だったら「オズマとシェリルが死んだ直後に何を!」って叩かれそうだが(苦笑)
かなわない恋だけど、告白することで自分の想いにけじめをつけたい。その時は今自分が一番輝いている姿でいたい。ランカちゃんかわええ。乙女心ですなぁ。おぢさん、直視できません(苦笑)
答えを言わせなかったのは「聞いたら歌えない」とは言っていたけれど、もちろん願掛け込みだよね。
てか、今回は終始アルトの思わせぶりな素振りが殆どなく、シェリルとの扱いの差歴然。気持ちがランカにあるとは思えなかっただけに、健気なランカちゃんが可哀想だった。
■ その他いろいろ 手塚アニメ、大人気(笑)
マヤン島でアルトとランカが抱き合ってると勘違いして激怒するオズマおもしろすぎ。怒鳴り声にちょっとビビった(笑)
二人のコンサートシーンは流石。ランカの愛を届ける魔法の国のイメージはシェリルの妖艶なステージのイメージとは違ったとても可愛い幸せなイメージ。
アルカトラズ刑務所慰問ライブ。星間飛行マジ盛り上がる!
このアニメで一番の美人は早乙女アルトだと再認識しました(笑) シェリル「みんな、脱出するよ!」ってここは政治犯のみ収容なのか?(苦笑)
キノコ三島、悲惨な最期。手の中でボールをカチカチする音は観客をイラつかせる演出だったんだろうな。あーすっきりした(ぉ
ギャラクシーは救助された難民船以外は壊滅だったのか。バトルギャラクシーも登場せず。
確かにバトルフロンティアとクォーターが一緒に戦うとクォーターの存在意義が薄れる。
実は、TV版でも最終決戦はバトルフロンティアVSクォーターだと思っていたから、今回のクォーター単独突撃は期待どおりだった。
艦長波乗りポーズ(笑)、援軍にイサム。単なるサービスか?(笑)
シェリルがアカペラで歌うノーザンクロスが半端無く素晴らしかった。最高だった!May'nはやっぱり凄い歌手だ!!
というわけで、最後に総括の一言を。シェリルは俺の嫁。アルト帰ってくんな!!(笑)放課後オーバーフロウflying DOG
2011-01-26
ランカ・リー=中島愛

Amazonアソシエイト by

