ユナイテッドシネマ浦和でゼロ・グラビティ(IMAX 3D字幕版)を見てきた。いや「映画を観てきた」と言うより「映像を体感してきた」と言った方が正しいかも?
地表から60万メートル上空。すべてが完璧な世界で、誰もが予想しなかった突発事故が発生。スペースシャトルは大破し、船外でミッション遂行中のメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士と、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキーの二人は、無重力空間《ゼロ・グラビティ》に放り出されてしまう。漆黒の宇宙で二人をつなぐのは、たった1本のロープのみ。残った酸素はわずか2時間。地球との交信手段も断たれた絶望的状況下で、二人は果たして無事生還することができるのか?
全編、これぞノンストップ・ムービー。止まらないのではなく止められない!!慣性の法則恐るべし!!
観てるこっちも震えが止まらない。スペースデブリ(宇宙ゴミ)恐るべし!IMAX 3Dのリアル4K×3D映像の迫力が半端ない。
3D映画自体は2~3本観た後「別に2Dでも良いかな?」くらいにしか思わなかったんだが、今回は違った。これはIMAX 3D映画の歴史に残るんでは?IMAX 3D上映館が近くにあって良かった!!
近くにIMAX 3D上映館がない方、電車で1日かけて観に行くだけの価値があるかもよ?
《以下、ネタバレ》
全てを破壊し尽すスペースデブリ!
事故のきっかけは、ロシアが用無しになった自国の偵察衛星をミサイルで破壊したところから始まる。その破片が当初の計算外で他の人工衛星を破壊し、さらに連鎖的に他の人工衛星が破壊された結果、大量のスペースデブリが発生。静止軌道上のほとんどの通信衛星を立て続けに破壊。当初は安全と思われていたサンドラ・ブロック演じるストーン博士とジョージ・クルーニー演じるコワルスキー飛行士がハッブル宇宙望遠鏡の保守のために船外活動している宇宙空間に襲いかかり、ハッブル宇宙望遠鏡とスペースシャトルを破壊。
止まることなく人口衛星やシャトルを破壊して行くスペースデブリ。この破壊されていく映像が凄まじい。
と思ったらこれはまだまだ序の口で、このスペースデブリが90分で地球を一周し、ストーン博士が避難していたISSに襲いかかるシーンは圧巻!
映像的にはここが一番の見せ場で、鳥肌ものだった。崩壊するISSと飛び散る破片の映像は恐怖。マジで飛んでくる破片を避けてしまった(笑)
慣性の法則恐るべし!
事故発生後、ストーン博士とコワルスキーがISSを目指すが、コワルスキーの背負った推進装置の燃料が切れてからは止まれない二人。ISSにたどり着くも止まる術がない。何かにつかまっても運動エネルギーが無くなるわけじゃないから、自分の体を支えられず、あっちにぶつかりこっちにぶつかりで手が離れてしまい、方向が変わるだけ。それにしても宇宙服ってタフなんだな。痛くないのか?(笑)
何とかISSに潜り込むも火災が発生し、消火器を噴射するとその噴射力で壁に激突。さらにソユーズでISSから離脱を試みた際もISSに絡まったパラシュートのせいで360度バンジージャンプ状態。嫌と言うほどゼロ・グラビティな世界を堪能。どこまで続くんだこれ(茫然)
大半はサンドラ・ブロックの一人芝居
観る前「え~!ヒロインが筋肉マッチョでケツアゴのおばさんかよ?」って思っててすみませんでした。御年50が近いというのに相変わらず筋肉マッチョでしかも美しいお体でした。宇宙服着用時と脱いだ時のギャップ凄い。エロくないけど(笑)
風の噂(笑)で、生き残るのはサンドラ・ブロック演じるストーン博士だけとは知っていたけれど、予想以上に早くジョージ・クルーニー演じるコワルスキーが退場。その後は一人芝居で見せる魅せる!
このストーン博士が所謂プロの宇宙飛行士ではない民間人の科学者で、しかも通信衛星が連鎖的に破壊されたために地上との交信ができなくなっているというシチュエーションが実に効いている。ソユーズのロシア語のパネルは何とか理解できたみたいだけど、神舟の簡体中国語パネルは無理みたいね^^;
それでも、知識とマニュアルをフル活用して帰還を試みる姿に思わずエールを送ってしまう。
ツッコミどころなど^^;
- どうしても納得行かなかったのが、通信衛星全破壊。この舞台は地上600kmなんだけど静止軌道って36000kmじゃなかったっけ?^^;
あと、ISSは高度400kmだよね? - それから、これは日本の配給会社がバカなんだけど、原題は「GRAVITY」。つまり「無重力」ではなく「重力」。なぜ「重力」というタイトルにしたかは映画を見ればわかる。最後の感動が台無しとまでは言わないが安易に大半が無重力状態だからと「ゼロ」を付けたのはいただけない。
- 映画そのものと関係ないけど「映画館でも2Dで観たら大したことない」「DVDで観たらきっとつまらない」みたいな理由で低い評価をしている人がいるけど、それ評価になってないから(笑)
はじめまして。
返信削除私も本作を昨年観賞して参りました。これほど3D観賞が向いている作品も
少ないと思いますね。観るというより体感するといった感じでした。
迫力ある音響に体内でも共鳴し心では生命の尊さに共感でした。
TBさせていただきました。
小枝さん>
返信削除コメントありがとうございました。
今週末、また体感してこようと思ってます!