2009年10月31日土曜日

「幻夜」 東野圭吾

うん、間違いなく傑作。

 「白夜行」はかなり前に読んでいたんだけど「白夜行」同様に分厚い文庫なので、ちょっと読むのを躊躇してました。

 プロ野球もレギュラーシーズンが終わったので「通勤時間の暇つぶし」にと手に取ったら、あっと言う間に読み終えてしまった。

 クルトンパパさんが実は、読み終えそうになって、ペースを落としたのよ。読み終えるのがもったいなくて。という気持ちもわかる。

 ぐんぐん小説の中の世界へ引き込まれていきますからね。私の場合は、最後の十二章の前まで読み終えたところで自宅最寄駅の隣の駅に着いて、いつもはそこから30分ウォーキングするんだけど、駅で最後まで読んでしまおうかと思ったぞ(笑)

 「白夜行」に比べて時系列が短い(「白夜行」は1973年から1992年、「幻夜」は1995年の阪神大震災から2000年1月1日のミレニアムまで)ので全体のスケールとは「白夜行」の方が随分と大きいけれど、その分話の展開のスピーディさでは「幻夜」の方が上かも。

 ストーリー自体は「白夜行」とは独立しているのだけれど、ヒロインの新開美冬がパソコンに詳しかったり、青酸ガスの知識があったりと色々と思わせぶりな描写が出てきて「白夜行」を読んだ後の方が断然楽しめます。

 「白夜行」と「幻夜」の大きな違いはヒロインを陰で支える男の設定。「白夜行」の桐原亮司はヒロイン同様内面の描写が全くないのに対して、水原雅也はきちんと感情を持った人物として内面まで描かれていること。

 そして、水原雅也の心境の変化が終盤の息を呑む展開に繋がる!

 ・・・桐原には全く感情移入できなかったけれど、水原は可哀想だよなぁ。

 新開美冬と関わらなければ定食屋「おかだ」の有子ちゃんと幸せな家庭を気づけたかも知れないけれど、新開美冬に誘われるまま上京しなければ、そもそも有子ちゃんとも遭えなかったわけで、本当に不憫だよね。

 さて、この「幻夜」をドラマ化するとなるとキャストは誰?って思ったんだけど・・・。

 新開美冬、釣りあがったアーモンド形の目をした美人で完璧なプロポーションの持ち主となると、黒木メイサかな?

 水原雅也は玉木宏!(笑)

 加藤亘は誰だろう?草なぎ剛か仲村トオルあたり!?

 どうでしょうね?(笑)


・・・で、この本読んだ後だったので、木嶋佳苗(←誰?)ってどんだけ美人なんだろうと思ったら・・・がっかりでしたorz

Googleの“魚拓”をこそっと貼ってみる(笑) 【1】【2】



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2 件のコメント:

  1. クルトンパパ2009年11月2日 20:44

    こんにちは。
    本当に面白かったですよね。
    何と言うか、どうしてこう言うストーリー展開を思いつくのか、本当に良くわかりません。
    で、木嶋佳苗って何者です?(笑)

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  2. さとし@快投乱打2009年11月3日 3:11

    クルトンパパさん>
    「白夜行」もあっと驚く展開でしたが「幻夜」も凄いですね。特にラストにはあっけに取られました。
    こんな悪女を野放しにしておく程日本の警察も馬鹿じゃないだろうと思っていたんですが、木嶋佳苗容疑者の関わった事件の続報が入ってくると現実はもっと酷いかもと^^;
    ・・・木嶋佳苗は例の婚活詐欺の大量殺人容疑者ですよ。

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