2006年9月6日水曜日

24時間テレビの“醜善”

“醜善”とは良く言ったものだ。言い得て妙である。

 だいたい、我々が搾り取った税金をお役人達が裏金として宴会で浪費し、使い道に困ると「焼却した」と言い放つご時勢である。いつの間にやらそんな下らない募金までしているのに、何を好き好んでチャリティー募金などに付き合うものか。

 しかも今回は「鉄人・間 寛平 陸上・十種競技日本記録に挑戦」で最初から興ざめ。100m走で転倒すると「もう一度やり直せないのか?」と言い出す徳光アナ。日本記録を舐めてるんですか?

 やり直しが出来るならそもそも24時間テレビで企画することもないだろう。「100kmチャリティーマラソン」や「 車いすトライアスロン」もアクシデントがあったらやり直すのか?

 だったら観るなって?(笑)

 もちろん24時間を好き好んで観たいとは思っていない。が、妻や娘が観ていたので、必然的に少しは付き合うことなってしまっただけだ。

 もっとも妻もチャリティーに興味があって観ているわけではなく、ジャニーズ見たさで見ているだけ。だから有名人が内側に一万円をこれ見よがしに貼り付けた瓶を持って現れるのを見て「だったら札束持ってきてポンと置けば良いじゃない」とツッコミを入れていた。

 そういうわけで勢古浩爾氏の「【コラム・断】24時間テレビは傲慢である」は納得がいくものだったが、それでもまだ個人的に疑問が残っている。

 日本テレビはどれだけチャリティーしているのか?

 「24時間テレビ」の制作費は約50億円と言われている。その費用は、日本テレビの持ち出しなのか?そんなことはない。
 「24時間テレビ」の間中、多くのスポンサーによる多くのCMが流れている。そして視聴率が歴代2位だと言って威張っている。

 日本テレビの収支はいったいいくらだったのか知りたいところである。

 「善意だ善意だ」と視聴者を煽って騒いで3億円をかき集める一方で50億円の制作費を使ってスポンサーから収益を得るというテレビ局の構図が見えてくる。

 本当に善意だというなら、もし持ち出し分があるというなら、来年からくだらない“醜善”番組はやめて、その「持ち出し分」を寄付すれば良い。

 それが本当の慈善事業というものである。

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2 件のコメント:

  1. YOKOHAMA☆LINER2006年9月7日 7:21

    50億寄付できれば…
    ??日中CMだけ流してやればいいんじゃないですかね~
    日テレ。

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  2. さとし@快投乱打2006年9月7日 21:38

    YOKOHAMA☆LINERさん>
    いえいえ、1日電波止めちゃいましょうよ!

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