ほぼその通りだろう。
で、そのシス卿のエントリに『まぁ、昔から「酒の席のことは多めに見る」という風潮があって、公務員は特にそれが根付いてるんでしょう。』なんてコメントを書いたら『なにか さとしさん までマスコミの印象操作に乗ってしまっている感じがいたします。』なんて鋭いツッコミをいただいた(笑)
ではこの記事はどうですか?
飲酒運転処分急増96人、「原則免職」は9県市だけ
福岡市職員の飲酒運転による3児死亡事故を受け、読売新聞が47都道府県と15政令指定都市(計62自治体)を対象に、2001年度以降の飲酒運転による公務員の処分者数を調査したところ、昨年度までの5年間では、昨年度が96人と最も多かったことが分かった。
飲酒運転に対しては01年度以降、法的に厳罰化が進んだが、公務員の規範意識は向上が見られない。また、62自治体に処分規定を尋ねたところ、「飲酒運転をした職員を原則的に懲戒免職」とする厳しい基準を設けているのは9県市だけだったことも判明。今後、さらなる厳罰化を求める声が強まりそうだ。
調査は各自治体の人事担当部局に直接取材する方法で実施し、処分者数(教職員、警察官は除く)を集計した。
と、引用しておいて言うのもなんだが、一見、私のコメントの裏づけになりそうなこの記事は、単なるマスコミの情報操作な気がする(笑)
そもそも「公務員の規範意識は向上が見られない」という根拠はこの記事からは読み取れない。昨年度、処分者数が多くなったのは基準が厳しくなったからとも言える。それと「飲酒運転をした職員を原則的に懲戒免職」というのは一般より厳しい処分という気がする。同様の厳しい社員規則がある会社はそんなにないだろう。
一方で、福岡での痛ましい事故以来公務員が自粛しているかというとそうは見えない。そうは見えないからしっかりマスコミの餌食になっている。
では、私がマスコミの印象操作で『「酒の席のことは多めに見る」という風潮があって、公務員は特にそれが根付いてる』と思ったかというとそうでもない。どちらかと言えば経験則でそう思っている。
シス卿のコメントの中に
公務員とか、大企業とか、そういうのって叩くと面白いですからね。というのがあるが、まさにこれ。
今のところ大企業の社員はバッシングの対象になっていない。つまり、なぜ公務員はバッシングされてサラリーマンはバッシングされていないのかというところにその理由がある。
リスク管理においてサラリーマンには抑制が効くシステムが存在して、公務員は存在しないためである。
まず、酒気帯び運転する人の論理は必ずと言って良いほど「自分だけは大丈夫」である。
この部分は公務員だろうがサラリーマンだろうが変わらない。酒飲みというのはそういうもんだ。酒が飲みたくなると「酒が強いから」、「飲んでから一時間は寝たからから大丈夫」などと勝手な論理で飲酒を正当化してハンドルを握る。
一方で罰則であるが、飲酒運転した本人に対する直接的な処分自体は上記報道からするとサラリーマンより公務員の方が厳しいかも知れない。
ついでに、クルトンパパさんが、飲酒運転4回の公務員が懲戒解雇されたことを「当然のことだ」と書かれているが、この公務員は事故を起こしたわけではない(と言っても飲酒運転はれっきとした犯罪だが)のでモラルの問題で懲戒解雇になったと言える。社会的にはその都度制裁を受けているので、この公務員が自動車を運転するのが仕事でなければ解雇までは厳しいかなという気もする。
ただし、公務員が飲酒で懲戒となったとしても、その影響は(幇助は別として)せいぜい上司が監督責任を問われるだけである。一方のサラリーマンは、場合によっては会社全体に及ぶ。
サラリーマンが不祥事を起こして会社名が報道された場合、会社の信用は失墜し、業績が悪化する。そうなると、その年のボーナスは大幅減を覚悟しなければならない。下手すればそこからリストラが始まってしまう。最悪の場合は会社がなくなる。実際、これまで社員が不祥事を起こしたがために消滅した会社は枚挙に暇がない。
一人の自覚のない馬鹿のために社員全員の生活が脅かされるわけだ。こんな割に合わない話はない。
したがって、同僚が酒を飲んで車を運転しようとしたら、運転席から引きずり降ろし、タクシーにぶち込んでお見送りとなる(笑)
別にサラリーマンのモラルが高いわけでもなんでもなく、たとえ自分とは面識のない社員が起こした不祥事でも自分の生活に打撃を与えるというシステムがしっかり整備されているだけである。
公務員の場合は、業績(税収)と不祥事はまったく関連性がないので、こういうシステムは整備されない。結局は本人の自覚だけに任されるわけである。
となると、社会的に一人の馬鹿に周囲が巻き込まれる仕組みを整備するしかない。今回の福岡の事故では、同乗者、水を持ってきた同僚など、芋づる式に逮捕されたが、事故におよばない飲酒運転であっても、警察はどんどん幇助罪で取り締まりをすべきである。
ネズミ捕りやるよりも、社会の健全化のために貢献できると思うが、どうだろう?

飲酒運転、それ自体がもたらす悲劇を考える時、過ぎるほどの厳罰で有ってよいと思っています。それだけで全てが解決できるわけではないが、1件でも事故が無くなり、1人でも犠牲者がなくなるのなら、飲酒運転は永久に免許が取れなくなって良いと思ってますし、飲酒死亡事故など起こせば、殺人と同等の刑罰であたって良いと思ってます。
返信削除もちろん、幇助も徹底的にやるべきでしょう。今回、気楽に水を持ってきた友人と、送ってもらった先輩が逮捕されました。これは相当な抑止力になるでしょう。
ネズミ捕りも必要かもしれませんが、飲酒検問とその幇助の摘発は有効でしょうね。
クルトンパパさん>
返信削除すみません、私のように粕漬けを食べただけでも酒気帯びで検挙されかねない人はどうすればよいでしょうか?(爆)
冗談はさておいて、酒を売った者、酒を飲ませた者、黙認を含めて運転を認めた者、すべてが責任を負うシステムを社会的に作り上げることが急務だと思います。
飲酒者本人は自覚がない場合がほとんどですから。
粕漬けで酔う人は、酒場の空気で酔っちゃいますから、居酒屋に寄ったら運転しちゃダメです^^
返信削除運転することを全然知らず飲ませてしまった人はともかく、それ以外の全ての人に責任が及ぶくらいにならない限り、飲酒運転、無くならないかも知れませんね。
罰則の緩い公務員と、いつ首が飛ぶか解らない民間…という分け方のしたとしても、その結果公務員の方が事故を起こす確率が高いと言わなければ、あまり意味がないと思います。
返信削除確率が変わらないなら、厳罰にしても緩い公務員と一緒の民間は何をやってるんだ?となりますからね。
そもそも厳罰化をしたところで事故はなくならないでしょう。
昨日とくダネ!で、基本的に飲んでも捕まらずに運転できる現状があると言ってる人がいました。
結局罰を受けるのはうっかり捕まっちゃった人だけですから、モラルの改善でしかないんでしょうねぇ。
幇助適用は賛成ですよ。お店とかもね。
シス卿>
返信削除次エントリで書きましたが、結局はほとんどの場合、職業と飲酒死亡事故に因果関係は証明できないでしょうね。
というか、職業別で断じたからと言って飲酒死亡事故が減ることはなさそうです。
》基本的に飲んでも捕まらずに運転できる現状があると言ってる人がいました。
これがマスゴミの愚かさだと思いますよ。そんな誰もが百も承知なことを言ってどうなるんでしょうね。解説にもなってないですね。シス卿がブログ指摘しているような論理飛躍するか、当たり前のことをしゃべるだけか、だったら事実の報道だけでコメントなんて要りません。