2013年11月6日水曜日

King Crimson Live in Asbury Park/ Providence

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 USA~40周年記念エディションのハイレゾ音源DVD Audio版が英国から届くのを待ちながら(日本でも11月末発売らしい)その公式ブートレグ(変な表現だよね?)聴きまくってます。

 メインとなるライブ演奏は、これ。
King Crimson on June 28, 1974 in Asbury Park - DGM Live!
1. Walk On
2. Larks' Tongues In Aspic Pt II
3. Lament
4. Exiles
5. Improv: Asbury Park
6. Easy Money
7. Fracture
8. Starless
9. 21st Century Schizoid Man
 このライブは、そのままドイツのマインツでのライブとともにCD化されている。
The Collectable King Crimson, Volume One: "Live in Mainz,1974" "Live in Asbury Park, 1974"

 そして、「USA」の「21世紀のスキッツォイド・マン」はアズベリーパークでのアンコールではなく、2日後のプロビデンスでの演奏。
King Crimson on June 30, 1974 in Providence - DGM Live!
[Disk Number 1]
1. Walk On
2. Larks' Tongues In Aspic Pt II
3. Lament
4. Exiles
5. Improv: A Voyage To The Centre Of The Cosmos
6. Easy Money
7. Improv: Providence
[Disk Number 2]
1. Fracture
2. Starless
3. 21st Century Schizoid Man
 これは、最近入手したばかり。「ザ・グレート・ディシーバー・ライブ」としてもCD化されてるけど、そっちは収録曲が少ない(リンク先参照)
The Great Deceiver 1: Live 1973-1974

 さらに、7曲目の“Improv: Providence”はアルバム「レッド」で「神の導き」として収録されたもの(後半3分程カットされている)。

 ついでながら、「暗黒の世界」のライブテイク音源はこちら。これは本日英国から到着したので、WALKMANに転送しました!
Night Watch

 さて、本題の1974年6月28日と30日のライブ。中一日ということでセットリストは同じ・・・なんだけど、聴いてるとかなり違う。どこが違うかと言うのはこちら様のここここのレビューを参照。以上(ぉぃぉぃ)

 いや、だってこのレビューが凄いんだもん。こんなに聴きこんでないし、こんなこと書ける能力もない(苦笑)

 まぁ、それでは幾ら何でも酷いので、自分なりの感想。
 全体的には完成度はアズベリーパークで、エネルギーはプロビデンスかな?

 「Larks' Tongues In Aspic Pt II」は、アズベリーパークはライブ収録を意識しているかのような、きっちりした立ち上がりなのにプロビデンスはもっと暴力的で迫力満点。「USA」はアズベリーパークの演奏をかなり派手にリミックスしているので、ハイレゾ版リミックスがどうなったかは興味津々なところ。

 「Easy Money」はアズベリーパークがインプロからそのまま尻切れトンボに終わってしまう。最初に予備知識なしで聴いた時にはかなりびっくりした。プロビデンス方はきちんとボーカルパートに戻ってきて終了。この「Easy Money」はフリップがウェットンのボーカルに調子ハズレのようなフレーズをかぶせて来て、ウェットンが歌いながら笑ってる^^;

 でも、ここでのフリップのプレーはかなり好きだし、曲自体が短めにきっちり終わっているのも良い。「USA」はこちらを収録しても良かったのでは?

 プロビデンスは、その後インプロでも最高の演奏と思える「Providence」へ。「レッド」でカットされた「Providence」の後半約3分はデビット・クロスが全面に出てインプロを支配しているので、それを嫌ったロバート・フリップが嫌がったんじゃないかと勘繰りたくなる(笑)

 どうも、クロスはウェットンのブリバリベースの大音響に辟易していたらしいんだけど、それにしてはプロビデンスでの演奏は、アグレッシブで素晴らしい。もしかして開き直ってたのかな?

 「Starless」と「Fracture」はそもそもオリジナルの「USA」に収録されておらず、CD化でボーナストラックとして追加されたもの。今回の40周年記念エディションで初めて演奏順になったということで、やっとボーナストラックから昇格ということか?
 この演奏、アズベリーパークとプロビデンスを聴き比べると個人的には前者に軍配。てか、後者は何だか疲れてるっぽい(笑)

 そして、アンコールの「21st Century Schizoid Man」はこちらも個人的にはアズベリーパークに軍配。「USA」が何故このテイクを収録せずにプロビデンスのテイクを収録したのかわからない。ただ、ギター・プレイを聴くとフリップはタッピングを使ったりして、アズベリーパークとはかなり違うプレイをしている。これを収録したかったのかも?

 このアズベリーパークの演奏をスキッツォイド・マンを聴くと、やっぱりウェットンとブルフォードのリズムセクションは当時のロック界最強だろうと思える。

 1st収録のスキッツォイド・マンもイアン・マクドナルド曰く「オーバーダブなしの一発録り」という驚異の演奏なのだが、やはりレイク&ジャイルズよりウェットン&ブルフォードの勝利だろう。

 というわけで、インプロを除けば「Easy Money」はプロビデンスに軍配で後はアズベリーパークに軍配かな?いや、どちらのライブも凄いけどね!
 この翌日のライブを最後に「レッド」を収録して“第三期”は解散することになるので、このメンバーでの「スターレス」以外の収録曲のライブテイクが聴けないのが本当に残念。

 もうひとつ、メル・コリンズやイアン・マクドナルドがゲストとしてライブに参加していたらどんな演奏が聴けたのだろうと想像してしまう。サックス入りの「Starless」ライブテイク、聴きたかったな♪

 ただ、スタジオ録音にコリンズやマクドナルドを誘ったのがウェットンというのがおかしい。やっぱりフリップさんは孤独だったんだね(笑)

 
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