TVドラマ「おせん」(日本テレビ系火曜22時)第壱話を観ました。
わっちはふにゃふにゃした優さんにもうメロメロでやんすぅ~(^ワ^;) さて、そのストーリーは・・・何だっけ?(爆)
って、なんかもう蒼井優ちゃんの演技に魅入っているだけで終わったような。なんかエラ張ったおばさんも出てましたが(笑)
でも、火曜日の22時はしばらく至福の時間になりそう^^;・・・って、娘の塾の迎えがあるんでリアルタイムでは観れないんですけどね。

で、原作が気になって調べてみたらもう10年近く続いている連載漫画らしい。知らなんだ。会社の帰りに本屋に行ってみたら当然平積みされていたけど「こ、これってエロ漫画!?」みたいな表紙じゃん!
読んでみたいが、この表紙の本じゃおぢさんカウンターに持っていくのが恥ずかしいぞっ…って思ったが優ちゃんの帯が付いていたっ!! これなら大丈夫(笑)
てなわけで第1巻を買って、電車で読みながら帰宅しました‐もちろんカバー付けてもらった(笑)
こ、これわ面白いっ! 「其の壱」からツボにはまりましたよ。
原作ではグリコ(ドラマでは「ヨッちゃんさん」)が帳場係(ドラマは板場)として一升庵にみ込みで働くことになった日の夜、予約を受けた仲居の玉ちゃんの手違いもあって、突然気性の荒い大横綱が来店するエピソードから。
横綱1人に付き人4人で店の定員分の計25人前(+店馴染みの後援者が1人)の食材を急に調達する必要に迫られ、板長の清さんがおせんさんに「助けてください」と頭を下げる。さぁ、どーするおせんさん!という展開。
って、TVドラマではやたら「スローフード」を印象付けようとしていたけど、この展開は全然スローフードじゃない。「いったいどーなるんだ!?」と読んでる方もドキドキ(笑)

箸も使わず料理を丸呑みしてしまう粗忽な横綱の登場で、某有名グルメ漫画なら「お前みたいな奴が来る店じゃない」みたいにやり込めてしまいそうですが、そこはやはり老舗の女将。心遣いで横綱を感服させてしまいます。このシーン(→の前のページの見開き)の超カッコイイこと。
「おせんさんのファン一丁上がりっ!」てところですね。読者も一緒にファンになるから一石二鳥か?(笑)
第1話にしておせんさんが如何に町内から慕われているかがわかる明快で見事なストーリーで読者をその世界に引き込んでくれます。独特のタッチの絵柄も浮世絵を意識したような不自然な構図もすぐに気にならなくなるから不思議(笑)
この横綱のエピソードはドラマの最終回としても充分使えそうです。
第2話では悪徳商人をやり込めてしまいますが、基本的に対決姿勢はなく(女将ですからね)、日本の伝統美と客をもてなす心遣い‐それも伝統美の一つですね‐を主題においた漫画のようです。
その他TVドラマにも出てきた「面取りも隠し包丁もしない風呂吹き大根」、「頭もはらわたも取らない煮干」、「200万円の水瓶」、「荷物の勝手な売却とお茶碗」などのエピソードが第1巻で出てきますが、はっきり言ってTVドラマ版は原作のエピソードをできるだけ詰め込もうとしただけで、明らかに消化不足です。「お茶碗」の部分は伏線であって後でフォローが入ると思いますが。煮干の頭を取らないのは「勿体無い」以外にも理由があったんですね。
まぁTVドラマは蒼井優が原作とは違った「おせんさん」を充分魅せてくれると思うので、それはそれで全然OKです(笑)
ただ、原作みたいに粋に啖呵を切るおせんさんも観たいですね!
おせん 1 (1) (モーニングKC)