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2005年12月20日火曜日

Mr.インクレディブル

 Mr.インクレディブル
 このアニメ、DVD売上げが1700万枚と低調だった(爆)とは信じられないくらい面白いですよ。まぁ、前作の「ファインディング・ニモ」が“全世界熱帯魚ブーム”を起こしたくらいヒットしたから比較の問題なんでしょうけれど(笑)

 実は、最近再びビッグバンド・ジャズを聴きだしたきっかけは「スウィングガールズ」ではなく「Mr.インクレディブル」を観たせいです。このアニメ、マイケル・ジアッチーノが作曲した1960年代のスパイ映画を彷彿とする音楽が最高にカッコイイ!
 ヒーロー稼業に戻ったボブ・パーがトレーニングを再開した場面の「LIFE’S INCREDIBLE AGAIN」や飛行機でシンドロームの基地へ到着する際の「OFF TO WORK」、ダッシュが水上を疾駆する「100 MILE DASH」等、楽曲が本編中の映像と見事にマッチしています。そして最後のエンドクレジットで流れる「THE INCREDITS」は正にスパイ映画の王道を行くようなスイングナンバー。007のテーマに匹敵する素晴らしいナンバーだと思います。

 全般を通してミュート・トランペットを多用したシブい作りの音楽は、「子供向けアニメのサントラ」という概念からは全く外れています。ドライビング・ミュージックとしても洒落ています。

 映像の方は、ピクサー初の人間メインのCGアニメ。それぞれのキャラクタが魅力的かというとそうでもない(笑)んですが「ファイナル・ファンタジー」(2001年)のようにあまり描写にこだわると失敗するという教訓からか、人間とは言ってもアニメキャラを3DCG化した(とは言ってもマペットアニメや粘土アニメとは一線を画する)作品になっています。

 ま、登場人物の中で一番魅力的なのはヘレンかな?あの“体”での夫婦生活はさぞ凄かろうというのはおいといて(笑)、普通の主婦から一転して、夫ボブを救出に向かうところからの大活躍は主人公をも凌駕しています。というか、この映画の主人公はパー一家なんでしょうね。

 製作スタッフが自負するキャラクタの髪の毛の質感やダッシュが水上を疾駆するシーンなどCGならではの美しい映像も満載。ストーリーもボブがヒーロー稼業に戻ったあたりからは退屈せずに楽しめます。ちなみにアメリカでの劇場公開時は「親の同伴指定」だったそうです。まさかボブとヘレンの夫婦生活を想像するわけではないでしょうが(ぉぃ)、もしかしてシンドロームがディズニーの子供向けアニメ史上もっとも画期的な「悪のヒーロー」だったから?
売り切れ御免!対象DVDが【30-70%OFF】の歳末大売出し!

Mr.インクレディブル オリジナル・サウンドトラック

2005年12月16日金曜日

スウィング・ガールズ・ライブ!!

スウィングガールズ 先日、寝る前に「スウィング・ガールズ」のサントラ盤CDを購入しようと思い、アマゾンで商品を選択して決済ボタンをクリックしてから寝床に入りました。

 ところが布団に入ってしばらくして嫌な予感が。「あれ、もしかしてサントラ盤じゃなくてライブを選択しなかったか?」

 あわてて、布団を出てPCを起動して注文履歴を確認したら「SWING GIRLS LIVE!!」を注文したことになっている!おっと、キャンセル、キャンセル!!ってキャンセルが利かない。

おのれは東証システムかっ!アマゾンのシステムは富士通製かっ!

って、既に発送準備中になってました。決済ボタンをクリックしてからまだ30分くらいだぞ。それにしても夜中の1時前に梱包するんかい!?

・・・というわけで届きました「SWING GIRLS LIVE!!」(笑)

 収録曲は、DVD版「スウィングガールズ ファースト&ラストコンサート」と同じ。
A列車で行こう
アップタイト
イン・ザ・ムード
オーバー・ザ・レインボー
キャラバンの到着
ムーンライト・セレナーデ
メキシカン・フライヤー
シング・シング・シング

 ただし、DVD版がほとんど2日目の「ラストコンサート」を収録しているのに対して、CD版は2日間の演奏から良いテイクを収録しているようです。さらに明らかなミスタッチはミキシングで消しているかも?(ちなみにCDはスウィングガールズの演奏のみ収録です)

 明らかに違っているのは「シング・シング・シング」での貫地谷しほりのトランペットソロ。DVD版では出だしからコケてますが、こちらはかなりしっかり吹いています。でも、ハイトーンは出ていません(笑)
 それから、上野樹里のテナー・サックスソロもDVD版のように半拍送れずにタイミングドンピシャで入ってきます。

 さらににCD版はきちんとミキシングをしているようで、全体の音のバランスがDVD版にくらべて良くなっているようです。ついでに山口れお氏の声もアップタイトでのメンバー紹介以外はことごとく消されています(笑)

 ブックレット形式の写真集(みんな良い顔しています)やメンバーの寄せ書き(関根香奈ちゃんのがカワイイです)が付いているので、間違って買ったわりには結構良いかも(笑)

SWING GIRLS LIVE!!

2005年12月12日月曜日

スウィングガールズ(3):演奏など...

スウィングガールズ ファースト&ラスト コンサート
 「スウィングガールズ ファースト&ラストコンサート」も観た上での感想です。

 実は最初にライブ演奏を聴いた時は「あちゃ~、ダメだこりゃ!」って思いました(笑)
 演奏自体はミス連発。う~ん、学芸会レベル?一般的な高等学校の吹奏楽部の演奏の方が上ですねぇ。やppり短期決戦だからライブ演奏は厳しいか・・・(^^;)

 ついでにこのDVDは構成も良くない。せっかく「スウィングでノリノリ」を期待しているのにやったらトークが長くて。
 それに「ファイト」の撮影で本仮屋ユイカがメンバーから外れているのも楽しみ1割減というところですね。

 ただ、チャプターを飛ばしながら演奏部分だけを何度か聴いているうちに映画だけではわからなかったことがわかって来てなかなか興味深いです。結論としては「ライブも観て良かった」というところかな。

 演奏曲目ですが、映画では、
(A列車で行こう)
故郷の空
メイク・ハー・マイン
イン・ザ・ムード
ムーンライト・セレナーデ
メキシカン・フライヤー
シング・シング・シング
コンサートでは、
A列車で行こう
アップタイト
イン・ザ・ムード
オーバー・ザ・レインボー
キャラバンの到着
ムーンライト・セレナーデ
メキシカン・フライヤー
シング・シング・シング
となってます。
 映画中で一番キーになっている曲は「A列車で行こう」ですね。前半の練習曲はすべてこれで、川を挟んで上野樹里と平岡祐太が練習するというなかなか良いシーンもあるんですが、意外にも最後まで一度もまともに演奏されません。
 その分ライブ演奏ではロングバージョンで2回(2回目はアンコールで矢口監督が参加)も演奏しています。ちなみに電車の中でほぼ管楽器だけで演奏するシーンがありますが、あの出だしのラジオから流れる演奏も「スウィングガールズ」自身による演奏だそうです。

 逆に「メイク・ハー・マイン」はライブでは収録されてません。映画中、スーパー前で7人で演奏を始めて、途中から10人の仲間が参加して音が厚くなるシーンはなかなか好きなのでちょっと残念。

 「イン・ザ・ムード」もライブはロング・バージョン。根本直枝(テナー・サックス)と中村知世(アルト・サックス)の二人がなかなか上手に掛け合いをやってます。

 「ムーンライト・セレナーデ~シング・シング・シング」の流れは映画もライブも同じ。

 「シング・シング・シング」は、映画では本仮屋ユイカが見事なトローンボーンソロを披露していますが、ライブでは中沢なつきがソロパートを担当しています。
 映画中ではトランペットソロで見事なハイトーンを鳴らした貫地谷しほりですが、ライブでは音が出せません(^^;
 ただ、映画では何度もリテイクが出来るし、ライブのように何曲も演奏した後ではないでしょうから、ちょっと酷ですよね。
 最後の上野樹里のテナーサックスソロは、ライブでは映画よりワンテンポずれている(シンコペーションか?)ものの、ポルタメントを使用して見事な演奏をしてくれます。映画収録時よりも上達したかな?

 さて、この中でライブに参加していない本仮屋ユイカを除いて演奏ベスト3を挙げるとすれば、まず上野樹里が3位。
 特にライブでは根本直枝と同じテナーサックスを使用しているようですが、上野樹里の方が艶やかな音を出しています。吹き方が上手なのかな?

 2位は、豊島由佳梨。以前8ビートのドラムを叩いた経験はあるにしても4ビートは初めてだそうですが、なかなかのものです。ライブでも映画での「メキシカン・フライヤー~(ドラム・ソロ)~シング・シング・シング」に一歩もひけをとらない見事なドラミングを披露しています。

 そして、ベスト1は水田芙美子!
 彼女、正直言って上手いです。映画ではベース音が押さえ気味に収録されているようですが、ライブではしっかり音が載ってます。「メキシカン・フライヤー」での4ビートはしっかりジャズ・ベースしているし、「シング・シング・シング」では、ピッキングにフィンガリング、時にスラッピング(昔で言うチョッパーベース)と使い分けながら演奏しています。

 映画では演奏していない「キャラバンの到着」のベースもとてもカッコイイですね!今度ブルースを本格的に勉強するそうなのでミュージシャンとしても期待大です!

 2位と1位が「管楽器じゃないじゃん」というのはあるけれど、ジャズのノリの土台にあたるリズムセクションの二人がしっかりと4ビートを刻みながら演奏していたので全体としてノリの良い、聴ける演奏になったのは間違いないです。

 で、演奏とは関係ないけど水田芙美子って可愛いですね(爆)。「野ブタ。をプロデュース」では「スウィングガールズ」に輪をかけてヤンキーなお姉さんしてますが)、演奏している姿はとっても素敵ですね♪

 可愛いと言えばギター担当の関根香奈もライブで笑い上戸なことがわかって可愛いですね(^^)

 それから松田まどかと辰巳奈都子も可愛いです。松田まどかは映画では大柄なのに大きめのお河童頭のカツラ?でしたが、ライブのショートカットが良く似合います。ライブ中は会場に積極的にアピールしているし、カメラが寄るとちょっと笑った顔になるのがなんとも可愛い。辰巳奈都子は映画中はちょっと生意気っぽい感じのコを演じてましたが、コンサートではアイドルぽい雰囲気に(笑)。さらに「野ブタ。をプロデュース」でも可愛くなってますね。出番が少ないのがちょっと残念ですが。ちなみに高校でもビッグバンド・ジャズをやってるそうです。

 それ以外では映画ではあまり目立たなかった前原絵理は美人ですね。また映画でくねくねしながらトランペットを吹いていた長嶋美沙は本当にくねくねしながらトランペットを吹くので笑ってしまいました。

 映画「スウィングガールズ」が気に入って「スウィングガールズ ファースト&ラストコンサート」を見てない方も一度見てみてはいかがですか?

SWING GIRLS LIVE!!

2005年12月8日木曜日

スウィングガールズ(2):注目?のシーンBEST10

独断と偏見であげてみました!

1.鼻くそをほじる上野樹里

 お弁当を届けた日の夕方、自宅で寝転がってマンガを読んでるシーンで上野樹里が鼻くそほじってます(笑)
 個人的にはこのシーンで「この映画にお色気はないよ」って宣言しているように思います(笑)
・・・すでに冒頭で豊島由佳梨が宣言してる!?

 上野樹里が鼻くそをほじるシーンなんて、おそらく後にも先にもお目にかかれない・・・かな?
 このシーンについては日刊スポーツにインタビュー記事がありました。
 「鼻をほじる場面では事務所スタッフが反対しましたが、面白いからいいじゃんと平気でやりました。キレイに映りたいという気持ちはあまりなくて、お客さんが楽しめる面白いものになればいいって考えちゃう。何で分かってくれないんだろうと少し落ち込みました。鼻水のシーンも、映画の完成前にスタッフから『はな垂れ女優って一生言われるぞ』って怒られたのですが、試写を見たらスタッフも大喜びしてました(笑い)」。

 ちなみに、この記事中で意外なコメントがありました。
女優いしだあゆみの4姉妹を描いた群像劇「てるてる家族」は、つらい思いもした。カメラ6台が同時に各出演者をとらえて編集する。三女を演じたが、自分の演技が放送されることは少なかった。

 「芝居自体は楽しかったのですが、必要とされていないような気がしてきて。少し落ち込みました」。
 我が家では三女が一番の人気キャラだったんですけどね。
 主役の石原さとみは別として、他の姉妹が元宝塚トップスターの紺野まひると元スピードの上原多香子では出演機会が少なくなるのはしょうがないですが、十分輝いてました。

2.ペットボトルを吸って潰す本仮屋ユイカ

 さすが陸上中距離の選手。これ、本当にやってるんじゃないの?っていうか、本仮屋ユイカが出来るからこのシーンを入れたんじゃないかと思える。
 真相や如何に?(笑)実は肺活量は人並みらしい

3.カーテンのタッセルをくすねる上野樹里

 学校から帰ってきて母親にテナーサックスをねだるシーンはお気に入り!
 ウチの娘もよく着替えた後のスカートを放り出してます。たためよ、コラ(笑)。ねだりながらちゃっかりカーテンのタッセルを2本くすねているし(しかもなぜか別柄を1本ずつ)。これ、絶対買ってやるって意思の表れですね。
 結局このタッセルは最後までストラップとして使われます。

4.あんたは高木ブーか!?

 コネタですが、楽器の調達をめぐって上野樹里が平岡祐太の鸚鵡返しをして馬鹿にするシーン、背後で貫地谷しほりと豊島由佳梨の壮絶なバトルが!(笑)
 貫地谷しほりにキャンディを舐められそうになった豊島由佳梨が猫パンチをお見舞いしてるんですが、いやそこまで食い意地張らなくても(爆)

5.これって静止画?

 マツタケ狩り(というか窃盗)していた5人がイノシシに追われるシーン、静止画のようですが静止しているフリなんですね。手は震えているし、マツタケの袋はしっかり揺れています。横島由佳梨が木から落ちる瞬間もどうも下から支えてますね。
 そしてここで上野樹里が盛大に鼻水を垂らす場面が(笑)

6.バンドディレクターにけなされる!?

 パチンコ屋の前での演奏シーンで「お前等それでもジャズのつもりか!」とけなしていくおっさん、それはスウィングガールズのバンドディレクションを担当した山口れお氏。本心言ってませんか?(笑)

7.これってジャズ?

 横断歩道を渡りながら流れる「故郷の空」に耳を傾ける本仮屋ユイカ。その後横断歩道を渡るシーンは内股で小走り。
矢口監督談
作品ではメガネっ子で内気な女の子をやってもらいました。役とピッタリだななんて思っていたんですが、ある日ユイカが僕に「このシーンのまばたきはいつもと同じですか、多めですか」って聞いたんです。すべて計算されていたんだ、とショックを受けました。内またで歩いたり、ちょっと猫背にしたり…内気な役にピッタリなんじゃなく、ちゃんと計算していた…。プロフェッショナルさを表に出さないんですよね。
 監督まで騙されましたか!
 「ファイト」を見た人なら騙されませんが、当時なら頷けます。

8.樹里っぺ思いっきりコケる

 雪道を駆けてくる上野樹里が途中で思いっきりコケるシーン。見ていて、「あそこ、大して雪が積もってないぞ」って思ってました。
矢口監督談
そこは、ちゃんと女優さんで、僕のこうして欲しいという要求にもそれ以上の答えを返してくれました。『そこまでしなくてもいいんだよっ』と思うぐらい、やってくれちゃうことも間々あって、冬の撮影で、雪道を駆けて来る友子が思いっきり転んでしまうというシーンを撮影した時に、雪はちょっと積もっているけど下はアスファルトなんで、『思いっきりこけると危ないよ!』って言っているのに、テストから本番まで全部思いっきりこけるんですよ。とってもハラハラしました
 実際には除雪していた道に雪を少し被せてから撮影したらしい。役者根性ありますねー。

9.演奏シーン

 yamabetoyomuさんが「何とも言えず好き」な「観客の手拍子が頭打ちで始まって、すぐに裏打ちに変わっていく」シーン。ここは白石美帆が「クラシックやってるとジャズはリズム取りづらくって」と言っていたのを高橋一生が否定してますね。実際私の大好きなビッグバンドジャズのCDで「スイング・スイング・スイング*/ボストン・ポップス」というのがあるんですが、演奏しているボストン・ポップスはボストン交響楽団からオフシーズンにソリストが抜けたメンバーで構成されています。余談ですが指揮者があのジョン・ウィリアムスです。
 また、ウチの娘ったら貫地谷しほりのソロの場面で「ブス顔になってる!」って笑ってました。た、たしかに・・・(笑)。でも、あれは演奏に集中して演技を忘れた真剣な顔なのだと思います。
 ところで、途中から照明をいじっていた“工場のフォーク・デュオ”、あの演出は曲の進行と誰がソロをやるかを把握してないと出来ないと思うが(笑)

10.エンドロール

 この部分はみんな洒落ていて好きですが、卓球場のシーンで悪ふざけする上野樹里と貫地谷しほりを見て大うけしている本仮屋ユイカがなんとも可愛いです。それにしても上野樹里はどのシーンも全力投球ですね(^^)
 まさに「ブルドーザーみたいなコ(矢口監督談)」(爆)

まったくの余談ですが、「シング・シング・シング(sing sing sing)」と「スイング・スイング・スイング(swing swing swing)」はそれぞれ別の曲です。このCDには両方収録されています。

スウィングガールズ スタンダード・エディション

2005年12月7日水曜日

スウィングガールズ(1)

 先日地上波で放送があった時にキャプチャーしてDVD焼いて観たのですが、TV画像では出演者の細かな表情とかがわからなかったので、その後すぐに「ファースト&ラストコンサート」とともにDVD借りて観ました。

 いやぁ、ハマっちゃいましたねー。DTSシステムの映画館で観たかったなぁ。

 “「ウォーターボーイズ」の二番煎じ”と言われればそのとおりだけど(笑)、個人的にはこちらの方が好きです。別にこっちが女子高生だからということではなく‐少しあるかも(笑)‐ビッグバンド・ジャズがテーマだから。
 「ウォーターボーイズ」観て「私もシンクロやりたい!」って思う人はそんなにいないでしょうけれど、「スウィングガールズ」観て「私もジャズやりたい」とか「私も管楽器やりたい」って思った人は多いでしょう。事実昨年は管楽器の売り上げが増えたそうです。

 実際、私もしばらくご無沙汰していたウィンドシンセ「YAMAHA WX5」を引っ張り出してきて、また吹いています。せめて「A列車で行こう」くらいはちゃんと吹けるようになりたいなぁ(笑)

 この映画に出演した主要メンバー、上野樹里、平岡祐太、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、豊島由佳梨の5人はほとんど担当楽器の演奏経験がなく、他のメンバーも管楽器経験者は少数だったそうで、それを約4ヶ月でここまで演奏したといのは本当に賞賛に値します。

 頑張って練習すればなるようになるもんですね!

 映画の方はストーリーはしょーもないので簡単に(笑)
 山形の片田舎“米山町”で夏季補修をさぼろうと高校野球県予選会場のブラスバンド部に弁当を運んだ女子高生たちがちんたら弁当を運んで腐らせ、ブラスバンド部を全員病院送りにしてブラスバンドの代わりにジャズバンドを組むことになり、それでも補修がサボれるからとやっているうちにその魅力に取り付かれ、紆余曲折を経て、最後は冬の演奏会で観客総立ちの演奏をする。
・・・しょーもないといいつつ日本アカデミー賞最優秀脚本賞だったりします(笑)

 ただ、そんな中でも前半の長閑さは良いです。ルーズソックスを履いたりブランド物身につけてチャラチャラしたりケバい化粧しても山形弁を喋る田舎の女子高生というだけですべて許せる気になります。その辺は山形のとある高校を想定し、米沢市を中心にロケした意図が見事にヒットしています。

 そして後半、横断歩道で流れる「故郷の空」を聞きながらリズム感を得た後はノリノリで話が進行。「ウォーターボーイズ」との違いはメンバーが集まった後は練習シーンがありません。5人がジャズのリズム感を理解するまで悪戦苦闘するのに、その間演奏から離れてバイトに精を出し、ブランド物買って遊んでいた他のメンバーはスーパー前で演奏する5人を見ていきなり参加しますから(笑)

 この部分は実に大胆な省略法ですが、ここで他のメンバーの悪戦苦闘場面を挿入すると「ジャズは楽しい」ではなく「ジャズは難しい」になりかねません。本来ジャズはノリの世界だからこれはこれで良しでしょう!

 そして音楽祭での発表になだれ込むわけですが、こちらも「ウォーターボーイズ」と比較するとわずか3曲、短時間で終了。でも演奏する楽しさはぎっしり。みんな真剣に、そして楽しくノリノリで演奏しています。特に最後の「シング シング シング」は圧巻!観客と一緒にスタンディングしたくなること請け合い。

 この演奏会のシーンは演奏と観客の撮影は基本的には別テイク。注意深く見ていると演奏するメンバーの動きが不自然だったり観客席の山河高校吹奏楽部のメンバーが入れ替わったりしていてるけれど、臨場感はきちんと表現されています。

 もちろん演奏もワンテイクでこんな演奏は無理でしょうが、それでもこれだけ吹ければ立派でしょう。

 各メンバーも真剣。演奏に専念している表情を見ていると配役を忘れて演奏しているのがわかります。特に顕著なのはトロンボーンソロの時の本仮屋ユイカ。それまで内気な女の子“関口”を見事に演じているだけに目の輝きからして別人です(笑)
 トランペットソロで見事なハイトーンを奏でている貫地谷しほりも同様。娘曰く「ブス顔になってる」(笑)。あのシーンは本当に真剣なんでしょうね。

 演奏に関する感想は別のエントリで書きたいと思います。

 “L-O-V-E”にあわせて出演者が踊るエンドロールも洒落ててGood!です。
 「まとも」な日本映画を観たい人には向きませんが(笑、そもそもそういう人はCX製作の映画なんか観ない)、明るい軽い映画大好きで音楽が好きな人なら家族そろって楽しめます。

 矢口監督の「映画を観終わった観客の皆さんが、劇場を出たその足で楽器を買い求め、音楽を始めたくてしょうがなくなるような映画になったらいいな」という目的は達成できるのではないかな♪

2005年日本アカデミー賞
優秀作品賞
優秀監督賞(矢口史靖)
最優秀脚本賞(矢口史靖)
最優秀音楽賞(ミッキー吉野・岸本ひろし)
最優秀録音賞(郡弘道)
新人俳優賞(平岡祐太、上野樹里)
話題賞・作品部門
スウィングガールズ スペシャル・エディション.