普通に面白い映画でしたよ!
もともと万城目作品が大好きで、小説は「とっぴんぱらりの風太郎」以外は読破。「とっぴんぱらり~」も購入済みでこれから読もうと思ってるところ。
これまで映像化された3作品も全部観ていて、その中では本作が一番原作に忠実で万城目ワールドが堪能できた気がする。
- 「鹿男あをによし」はドラマとしては面白かったけど、“かりんとう”の立ち位置がいまいち。
- 「鴨川ホルモー」はスーパーガールな“凡ちゃん”の魅力が表現できていない
- 「プリンセス・トヨトミ」は旭ゲーンズブールの設定が活きてない(無理だけど)
今回は「こいつらどこが高一だよ?」ってところはあるんだが、舞台なら良くあることだし、怒涛の番宣やらなんやらで事前にわかっていたので、それほど抵抗感はなかった。
本当はもっと若い役者を使うところなんだろうけど、濱田岳のような“殿様感”が出せるかどうか疑問はある。
配役でもうちょっとどうにかして欲しかったのは大野いとくらいかな?
深キョン様はもうとってもハマり役でステキ!!(爆)
お世辞にも演技が巧いとは言えない深キョン様だけど、そもそも清子は対人関係が築けない人なので、下手に表情豊かじゃない方が合ってるし、赤いジャージも袴姿で白馬に跨る姿もとっても美しくて素敵でした(笑)
内容的にも結構緩いギャグがちりばめられていて、後方に「そこまで笑うか?」って女性がいてちょっと引いたけど、ツボにはまってじわじわ来る笑いもあって、かなり楽しめた。
で、なんでこんなに興行成績が振るわないんだろ?
もしかして深田恭子の演技が下手とか深田恭子が大根役者だとか深田恭子が学芸会レベルだとかそういう評判が広まったのか?(ぉぃ)
ふと考えたのは「万城目ワールドが理解できない人には入り込みにくいかも?」「原作未読な人には理解できない部分があるかも?」ということ。
- 日出家と棗家はそもそも戦えない
- (城に)引き籠りの清子がなぜ棗家まで行けたのか?
- 源爺はなぜ若い頃の記憶がなかったのか?
原作はかなりの長編で、それぞれのキャラクタが魅力的に緩く丁寧に記述されているのだが、映画はそれを2時間でまとめてしまっているため、情報不足で原作未読の人には「あれ?」って部分が多かったかも知れない。
それは「プリンセス・トヨトミ」も同だけどね。
・・・やっぱり万城目ワールドに綾瀬はるかは必須だったか?(爆)
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