2014年2月19日水曜日

JR籠原駅で22時間足止め体験記

 貴重な体験というか何と言うか…、中央本線では特急あずさ号などが4日間孤立していたとかで、それに比べれば大したことないですが、こっちは平野部ですからねぇ。
 てか、平野部で電車が立ち往生したのは高崎線だけなのか?(苦笑)

【2月14日】

 20時頃、上野駅到着。自宅最寄駅まで直通の20:38通勤快速前橋行をあきらめ、先行の20:03普通高崎行待ち。高崎行は50分遅れで出発し、その後は遅れを維持したままで22:10頃籠原駅着。11両目から15両目を切り離し。

 高崎駅でポイント故障発生とのことで30分ほど待機。ポイント故障は解消したものの、各駅に電車が止まっているとのことで、しばらく停車するとのアナウンス。その間雪が降り続く。

 22:45頃、高崎駅のポイント故障は治ったものの、今度は籠原駅の架線に雪が積もって発車できないとのアナウンス。

 23:40頃、「パンタグラフを下げて除雪します」とのアナウンスで非常灯以外消灯。この時はまだ電車のバッテリーで空調維持。そして除雪開始直後に隣のホームに停まっている電車で大きな破裂音と閃光。どうやら架線を切断してしまったらしい。そのまま停電。

 まだ、この程度なら余裕で「どんだけネタ提供するんだよ。まぁ、明日は休みだし、浅間でに帰り着けばいいか」なーんて思ってたけれど・・・。
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【2月15日】

 1:30頃、やっと架線の復旧作業開始。

 2:00頃、架線の復旧作業は終了。架線とパンタグラフの雪下ろし作業再開。

 3:50頃、60cmの積雪で運転を再開できる見込みがないし、パンタグラグを上げると再び架線を切断する恐れがあるので、通電再開できないとのこと。車内は冷蔵庫。駅員が使い捨てカイロと缶入りパン、銀紙で出来た保温シートを配付。保温シート貰えず、缶入りパンはすえた臭いがして超不味い。これ備蓄するより普通の乾パンか備蓄用カロリーメイトの方が絶対良い!
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 8時頃、コンビニ(構内のNEWDAYSと駅ビルのSAVEON)が営業開始したとのことで言ってみると靴底用使い捨てカイロがあった。貼るカイロと一緒に購入し、何とか寒さを我慢できるようになった。

 11時頃、やっと通電再開。駅ビルのSAVEONは比較的商品も豊富で、パン屋(リトル・マーメイド)も通常通りパンを焼いていたので助かった。

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 昼ごろ、高崎から除雪用の電気機関車を走らせ、その後電車を通すとのアナウンスがあったけれど、結局高崎駅のポイント故障で電気機関車が出発したのは16時頃。18時過ぎに上野行電車が出発し、19時過ぎに籠原駅到着予定だったけれど、途中何度も踏切の安全確認をしたため、結局20時半頃籠原駅到着。この電車がこの日の始発にして終電。「高崎方面の人は熊谷から新幹線に乗ってください」との案内で熊谷へ移動。
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 21時頃、熊谷駅に待機していた新幹線に乗って高崎へ移動。高崎駅近辺のホテルは全部満室とのことで、どうしようかと思っているうちに、この後電車がないとのことで高崎駅は閉鎖。駅構内から締め出されてしまった。

 改札の外には高崎から北へ行けずに途方に暮れる帰宅難民多数。籠原駅は終日改札の電源を落として自由に出入りできるようにして、駅を訪れた人も電車の中で休めるようにしていたのに、待合室さえ使わせない高崎駅の対応は酷い。

 そもそも、高崎駅の保線がダメでポイント故障から立ち往生に発展し、除雪も高崎駅のポイント故障で遅延したのにこの対応。
 以前から高崎駅の対応の悪さは目に付いていたけれど、またかよって感じだ。

 近くに24時間営業のカフェか映画館でもないかと思ったけど、外の様子をみると何とか歩けそうだったので、自宅まで10km雪中行軍で帰宅しました。雪が結構固まっていたのと、ほとんど車が通れない状況だったので、ラッキーにも日付が変わる前に帰宅できました。

 しかし、高崎周辺と比べて前橋は明らかに雪が深く、まともに歩ける道がなくて最後は八甲田山気分^^;
 平地に降る雪と赤城下ろしの雪の違いなんだろうな。


というわけで、雪の日の移動で痛感したこと。

・使い捨てカイロは常備すべし。
 薄くて軽いし半日以上持つから鞄に常備しておいた方がいいね。特に靴に入れるタイプがあると寒さに耐えられる。

・モバイルバッテリーも常備すべし。
 充電式の大容量タイプと乾電池式のを持っておくといいかも。乾電池式のは充電式のバッテリーが空になっても、コンビニで乾電池を買えば使えるから便利。
てか、やっぱりスマホのバッテリーって持たないね…。

・電子インクの電子書籍リーダー最強
 バッテリーを気にせずに本が読めるというのは長時間待機の時の暇つぶしには最強。通信ができる環境なら本も買えるしね。

・ホーキンズのアイステックソール最強
 積雪予想があったので、ホーキンズのアイステックソールのビジネスシューズを履いていたのが功を奏した。高崎駅から自宅までの約10km、ところどころ雪が深かったり、凍結していたりしたけれど、転倒することもなく無事歩くことが出来た。外観は普通のビジネスシューズなので「もしかしたら雪かな」という天気で気軽に履けるのが嬉しい。

まぁ、こんな経験は何度もしたくないけれど、備えあれば憂いなしだね♪










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