2006年11月30日木曜日

「2大ピアノ協奏曲」のドラマチックな演奏

こんなアンバランスなピアノ協奏曲はない」と書いたツィマーマンのラフマニノフピアノ交響曲第2番、完全にハマりました。魅入られました。惚れ込んでます(爆)

 これ1枚しか聴かなければちょっと危険かも知れないけれど演奏自体は「素晴らしい」の一言に尽きます。

 色々と調べてみると、ツィマーマンはこの曲のテーマを「感情の発露」と解釈したそうで、正にそういう演奏です。

 しかもオケとのバランスは別としてピアノの音が素晴らしい、低音から高音まで見事に響いています。録音技術もさることながら、マイピアノを持ち運び、会場の音響に合わせて調律するという完璧主義者のツィマーマンだからこそここまで鳴っているんだと思います。

 しかも3楽章の終局部分で、“千秋”やアシュケナージも突っ走っているところを一旦タメるなんて心憎いばかりです。まだピアニストとしては若造だったシューマンのピアノ協奏曲収録時に巨匠カラヤンに意見したと言われるツィマーマンですから、マエストロ小澤との綿密な打ち合わせがあったのでしょう。

 それにしても、ここまで情熱的にドラマチックに演奏されたピアノ協奏曲を聴いたことがない・・・ことはない(笑)

 というわけで、CD棚から取り出して聴き直しました。

 キリル・コンドラシン指揮、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)によるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。

 曲はもちろん、ラフマニノフの2番とともに“2大ピアノ協奏曲”といわれる名曲です。
 そして、オケをドラマチックに鳴らす指揮者としては最高ではないかと思うキリル・コンドラシン。
 余談ですが(そのうちブログにちゃんと書くつもりですが)、コンドラシンとACOによるリムスキー=コルサコフの「交響組曲シェヘラザード」はオケの極致ではないかと思える最高にドラマチックで美しい演奏を聴かせてくれます。


 というわけで、ピアノ界の女帝(ぉぃ)アルゲリッチとオケ界の魔術師(というより悪魔)のようなコンドラシンの指揮によるバイエルン交響楽団の演奏、特に3楽章の“暴走”ぶりは凄いです。発売当時は「ピアノから火が出るような演奏」という表現が使われていたように思います。

 火を出しているのはアルゲリッチだけど、焚き付けているのはコンドラシン。オケが煽ってピアノがそれに応えているような異常な雰囲気。尋常ではありません。しかもこれ、ライブ録音ですから!(爆)

 アルゲリッチがまるでピアノに掴みかかるようにそのでかい手を広げてガガガガガーッとオクターブ音の速弾きをしている姿が目に浮かんで来ます(笑)

 最初に聴いた時は終局部分で演奏が破綻してるんじゃないかと思ったんですが、女帝は最後まで弾ききってますね。

 きっと観客はこの世の物とは思えない演奏を目の当たりにしたんでしょう。

 これはこれで、これしか聴いていないと危険な1枚かも知れません。

 コンドラシンは西側へ亡命してわずか3年、ツィマーマンが25歳の時に急逝しています。もしこの2人でピアノ協奏曲が実現していたらどんな演奏が聴けたか、想像しただけで背筋が寒くなります(笑)

【追記】
 チィマーマンのラフマニノフはMP3に圧縮することはお勧めしません。ピアノの響きが明らかにやせ細ってしまいます。

【追記の追記】
 コンドラシン/ツィマーマンはブラームスのピアノ協奏曲で競演した音源があるようですね。どんなんだろう?

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ピアノ協奏曲第1番・第2番

即日完売!?‐「のだめカンタービレ」 ミュージックガイドブック


 昨日発売ということで、帰宅時に都内の比較的大きな本屋2軒に行ってみたんですが・・・ない!(爆)

 そんなに売れているのか!?

 巻末に、雑誌「CLASSIC LIFE」の記事として、ミルヒーと千秋のフォトグラフィーが付いているからではなくて、娘が「弾きたい!楽譜買って!」と言っていた「ラプソディー・イン・ブルー」や、ベト7、ラフマニノフのピアノスコアが付いているので、父親からのクリスマスプレゼントとして買ってあげようかと(笑)

 それに私の場合、ピアノは弾けないけどYAMAHA QY-70で打ち込みはできるもんね!←だったらピアノ譜だけ買えよ。

 うーん、増刷は出るのかな?・・・って思ったら11月30日現在、アマゾンには在庫があるらしい...。

 でも、今月は既にCD2枚買ってるし、次の仕送りまでガス止められる可能性が(なわけない)。

 さぁ、どーする<俺!?(爆)

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のだめカンタービレ ベスト100 (通常盤)

のだめカンタービレLesson7

 ほぼスッピンの上野樹里ちゃん!(o^0^o)

 って、下の写真ぢゃないよ(^^;)

 樹里ちゃんファンは結構このページ見ているんだろうけれど、私は先日その存在に気づきました(笑)

 写真によってはパッと見で上野樹里だとわからない人が結構いるのでは?

 なんだか、とっても普通の女の子です。このまま、街を歩いていてもかなりの人が「上野樹里に似ているね・・・」くらいにしか思わないんじゃないでしょうか?

 何が違うかというと、ほとんどアイラインが入ってない・・・って、他の女優さんが皆きちんとメイクして写っているのに、いったいぜんたいマネージャーは何やっとるんじゃ!?(笑)

 しかも履いているのはスニーカー!

 インタビューに
 楽しいのは、仕事のことを考えている時です。おしゃれは全然しないんです。男っぽいのかもしれません。まだ女性ではなく、少女なんですね。
と答えているとおりのファッションです。

画像 ちなみにこっちは「翼の折れた天使達」の1カット。同一人物には見えません。実際ドラマではのだめとはまったく別のキツイ性格の女の子をまったく違和感なく演じていました。

 というわけで、のだめ迫力の啖呵から始まったLesson7、「翼の折れた天使達」で免疫できていて良かった!(笑)

 以下、ツッコミ

のだめが喋っていた方言について
 ネット上では大川弁と書いてありますが、“大川弁”という方言って本当にあるの?
お遊びじゃなかー! のだめめっちゃ真剣にやっとっとよーっ! メリーさんの、何が悪いとーっ!? のだめめっちゃちゃんと勉強しよっとよーっ!!
 聞いた限りでは普通の筑後方言のように聞こえます。もしかして、「めっちゃ」が「べっちゃ」に聞こえるあたりが特徴?

 私は少年時代福岡市(筑後地方)に住んでいましたが、同じ筑後地方でも北部と南部は方言が違うのかも知れません。教えて筑後南部の方。

 ところで、ネット上で「お前言うな」の意味がわからない人が多いのでちょっとビックリ。画像
 「私の事を気安く『お前』呼ばわりするな!」という意味です。裏返すと「私の事を『お前』と呼んで良いのは千秋先輩だけです!」って言ってると思います。

なぜにショパン「別れの曲」
 のだめが猫背で街を彷徨い、2次会へ行く千秋とすれ違うシーン、なぜにBGMがショパン「別れの曲」。合っているんだけど見事にミスマッチ(笑)
 この曲、今年1月期の大好きだった不人気ドラマ(爆)「神はサイコロを振らない」の最終回で成海璃子演じる15歳の天才ピアニストが、黛ヤス子の家で弾くシーンが印象的でした(吹き替えではなく成海璃子自身が演奏したそうです)。それを、それをこんなシーンで・・・て、あっちも実質大半はコメディだったな(苦笑)

のだめカモフラージュ
 って、木の枝2本手に持ってるだけ(爆)

のだめ思いっきり含み綿(笑)
 裏軒の差し入れで千秋と夕食のシーン、思いっきり含み綿を入れて顔の形が変わっています。で、実はこのシーンの間、のだめは一口も食べ物を口に運んでいません。多分食べられる状態ではなかったんでしょう(爆)

ピンクのモーツアルト♪
 クロキンの一目惚れと峰の告白で、オーボエ協奏曲が「いぶし銀」から「ピンク」に変わるシーン。多分、同じ音源をエフェクターで変換しているような?
 どうもリバーブを多めにかけている気がします。

 実は、第4話のベト7のピアノ独奏や、第6話の2台ピアノのラフマニノフも良く聴くとエフェクターがかかっていて、残響が電子的な響きになっています。

のだめを諭す千秋の目が真っ赤
 のだめが先生に向いてないと言う千秋の目が真っ赤です。単に寝不足で目が真っ赤なら撮影前に目薬で充血をとるでしょうから、演出なんでしょうね。
 本当は「のだめは演奏家に向いている」と言いたいんだろうけれど、のだめが素直に聞き入れるとは思えないので、敢えてのだめの希望する進路を閉ざすような言い方をしたんでしょうか?

 そして、ここへ来て千秋ののだめに対する想いが変化していますね。

 最初の頃はテクは認めていても(モーツアルトの2台ピアノで身震いを感じても)疎ましがっていたのに、今は何とかして演奏家にしようと真剣に考えています。一人で帰る千秋の回想シーンで、のだめのベト7独奏が出てくることから、千秋の指揮者としての転機にもなったこの演奏に千秋が大きな影響を受けたことがわかります。

おなら体操
 うちの娘は小学校のとき、バーナムピアノテクニックでピアノレッスンを受けていました。
 イラストに爆笑!

エコロジー症候群
 なんじゃそりゃ?(爆)
 さらっと言ってのける樹里ちゃんが最高!

みんなバラバラ
 演奏前の不協和音でブラ1の初音合わせがバラバラ・・・でもない(笑)
 というか、ティンパニにエフェクトかければバラバラ感を出しやすいのはわかるが、これでは一番音を乱しているのが千秋様を愛する真澄ちゃんってことになるんですが(爆)

 そしてブラ1は今回は重厚な出だしの部分のみ。「のだめオーケストラライブ」には第4楽章の方が長く収録されているので、来週は第4楽章をたっぷり聴かせてくれるのかな?

 ・・・それはそうと、「ホールレモンのはちみつ漬け」を手にしっかり練習を見学するのだめ、いつのまにR☆Sマスコットガールになったんだ?(爆)


 最後の千秋がパニックになる「水筒の階段落ち」シーン、それまでおもちゃを使ったギャグだった飛行機事故を急にリアルになって迫力がありました。

 残り4話、飛行機事故による千秋のトラウマに、今回のだめのトラウマも発覚(?)物語がどう展開するのか楽しみです!
虹の女神 Rainbow Song Navigation

プログレッシブロック アルバムコレクション

 少年時代に大好きだった、プログレッシブロック3大グループの代表的なアルバムを集めてみました。

 この3大グループでどれが一番好きかというと、私の場合はキング・クリムゾンです。
 特に、「太陽と戦慄」を聴いた時は本当に戦慄が走りました!このアルバムは今聞いてもかなりの迫力と緊張感があります。

 ちなみに、「太陽と戦慄」の原題は「Larks’Tongues in Aspic」、直訳すると「毒蛇の中の雲雀舌」や「雲雀舌のゼリー寄せ」という非常に意味深で、このグループに相応しいタイトルです。

 ところで、映画「エマニエル夫人」(リメイクではない方)のBGMはこのアルバムの収録曲「太陽と戦慄パート2」をアレンジしたものです。作曲のヒントはストラヴィンスキー作曲の「春の祭典」だったという噂も。

 ピンクフロイドについては、ここで紹介していない「あなたがここにいて欲しい」や「エコーズ」なども好き。ちなみにギターのデイブ・ギルモアはギタリストとしては地味な存在ながら、ボトルネックの使い手としてはデュアン・オールマンに次ぐ名手だと思います。

 イエスは上でコメントしている通り、「イエス・ソングス」に収録されている「ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス」でのスティーブ・ハウのギターが圧巻です。そして、クラシック出身のメンバーがいるので、ライブの冒頭がストラヴィンスキーの火の鳥で始まったり、リック・ウェイクマンがブラームスの交響曲第4番3楽章(抜粋)を演奏したりするところも面白いところです。

2006年11月28日火曜日

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番

 どうしても全曲通して聴きたくなったので、買ってしまいました。しかも2タイトル。

 まず、購入したのは、こちら。
 アシュケナージ版を買った理由は単純。ラフマニノフのピアノ協奏曲が全曲入った2枚組みでお得だったから(笑)

 アシュケナージって、個人的にはパスして来たピアニスト&指揮者なんだけど、ラフマニノフと言えばデファクトスタンダードはアシュケナージというイメージがあるので、まぁ安心して聴けるかと...。

 それが週末の土曜日に届いたので早速聴いて見ました。

 ・・・orz

 いや、悪くはない・・・が、彼は指が短かった。第1楽章の出だしが分散和音だ。しかも、そのためなのかと勘繰りたくなるほど、大人しく通り過ぎて行く。
 録音もなんだかくぐもっているような感じ。録音が良いことでは定評があるロンドン(DECCA)レーベルらしくない。

 ただ、それが逆に幸いしてか、第2楽章は実に哀愁たっぷりに聴かせてくれる。そういう意味で悪くない。まだ聴いていないけれど、名演の評判が高い第3番に期待するとしよう。

 というわけで、どうもアシュケナージ版の第2番では満足できなかったので、もう1枚買ってしまいました。それはこちら
 ツィマーマンのピアノコンチェルトは若い時代にカラヤンと共演したシューマン/グリークのピアノ協奏曲を持っていて、これが実にドラマチックで素晴らしい演奏なので「今度こそ」と期待して買いました。もし、このCDが2番と3番のカップリングだったら、迷わずこっちを買ったんだけどね(笑)


 ただ、オーケストラが小沢征爾指揮ボストン交響楽団なので、ちょっと音が薄いんではという懸念はありました。

 誤解のないように書いておくと、私はボストン交響楽団はボストンポップス(演奏会のシーズンオフにソリストが抜けた時の名称)も含めてCDは沢山持っているし、ライブも聴きに行った好きな楽団ですが、厚い音を響かせる楽団というイメージではないのでこういう演奏にはあまり会わないかなと思ったのです。

 いま、それを聴きながらこれ書いてます。

 ・・・って、全然別の曲じゃないの、これ?(爆)

 いや、曲が違うはずはないが、アレンジが違うんじゃないかと思えるくらい別の演奏に聴こえる。
 音のバランスが完全にピアノ主体になっていて、オーケストラは脇役に徹しているという感じ。ピアノの低音が重く響き、高音はあたかも耳に突き刺さるかのよう。そういう意味では音に厚みが足りないボストン響はベストマッチかも知れません。

 結果的に前述のシューマン/グリークのピアノ協奏曲同様に、ツィマーマンが鍵盤をたたく1音1音がはっきりと聞こえて来るので、これならのだめがCD聴いてそのまま弾けそうな感じですね(笑)

 この演奏、1楽章と2楽章はアシュケナージ版より演奏時間が長いです。特に1楽章は40秒以上長い(さらにラフマニノフ自身の演奏より2分も長い)。ただし、テンポが遅いとは感じられません。2楽章に限って言えばイメージ的にはアシュケナージ版の方が歌っている感じさえします。はっきり違うのは、ツィマーマンが随所でタメを作りながら弾いていること。

 この演奏はドラマチック差、テクニックともに「のだめカンタビーレ」での“千秋の演奏”を軽く凌駕しています(って、比べてはツィマーマンに失礼かも?)。

 でも、このラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で、このCDだけを聴くというのはちょっと危険かも?
 ある意味こんなアンバランスなピアノ協奏曲はないでしょうからね。
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