2007年9月6日木曜日

【W-ZERO3】子ぎつね(minimo)使ってみました

 前のエントリで
 その他minimo0.2も試してみましたが、なんだかまともに動作しませんでした^^;
と書いたら、minimoの日本語版をビルドされた方からコメントをいただきました。

 というわけで、「子ぎつね」をインストールしてみました!
 私自身、常用ブラウザはFirefoxで、minimoもリナックスZaurus上のpdaXromで使用したことがあるので、この「子ぎつね」くんが働いてくれれば言うことなしなんですが。

子ぎつね(minimo)
minimoプロジェクトページ
「子ぎつね」ダウンロードページ
Minimo は 進歩したモバイル機器に 使い易いウェブブラウザを搭載するために、 Mozilla の技術を使っています。

画像・起動画面
 minimoはMozillaのミニ版だという解釈なのか、トカゲのアイコンとトカゲの起動画面というあっちの人たちのセンスはようわからんなのですが、「子ぎつね」はフォクすけの可愛いアイコンと起動画面です。
 ちなみに、電話ともPDAとも言い難い私のTODAYについてはツッコミ無用です^^;


画像・一行表示(小型画面用レイアウト)の画面
 デフォルトが一行表示での画面になります。カレンダーの数字が縦に並んでしまいますね^^;
 ちなみに、EUC-JPのコンテンツは正常に表示できない(元のminimoの問題)ので、上記「子ぎつね」の作者スノーマンタロウさんのサイトにある「小ぎつね用プロキシ」を設定する必要があります。


画像・フルブラウジングの画面
 見慣れたFirefoxそのままのレンダリングで表示してくれます。CSSもばっちりです。
 さすがはGeckoレンダリングエンジン搭載だけのことはあります。
 ちなみに右下にRSSアイコンが出ているように、RSS(ライブブックマーク)もきちんと認識しています。


画像・全画面表示
 文字の大きさも変えられるので画面を広く使えます・・・が、全画面を解除しようとすると大抵ストールしますorz
 縦画面と横画面を切り替えようとしても大抵ストールします。


 現行では、一行画面とフルブラウジングはその都度設定画面を開いて「小型画面用レイアウトを表示する」というオプションを変更しなければなりません。これがちょっと面倒ですね。
 縦画面だと1行表示、横画面だとフルブラウジング(あるいは画面に合わせた表示)と自動的に切り替わったりすると便利だと思います。
 それから起動がかなーり重いですね。まぁ、Mozillaも通ってきた道なのでminimoプロジェクトの今後に期待したいと思います。

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2007年9月5日水曜日

【W-ZERO3】W-ZERO3用Webブラウザを試してみた。

W-ZERO3で使えるブラウザをいくつか試してみました。

IE Mobile
Windows Mobile標準搭載のWebブラウザ
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 まずは標準のIE Mobile。可もなく不可もなくという感じでしょうか?
 一部、例えばNHKラジオニュースのリンクがうまくクリックできないなど、JavaScriptの動作が怪しかったりします。
 その他、ブックマークが追加と削除しかできません。ブックマークの整理はPC上で「モバイルのお気に入り」を編集すれば良いんでしょうが、PC上で「モバイルのお気に入り」に下層フォルダを作成するとIE Mobileでうまく開けません。
 Webサイトの見え方自体は「1行表示」や「画面幅表示」に「フルスクリーン表示」ができ、ある程度の拡大/縮小もできるので特に不満はありません。


Opera Mobile? for Willcom W-ZERO3 (Windows Mobile 5.0)
Willcom W-ZERO3 に搭載されているウェブブラウザの代わりに Opera Mobile を使用することで高速、簡単なフルインターネット環境を体験することができます。 Opera Mobile を使うと家のコンピューターと同じ感覚でネットサーフィンを楽しむことができます。Opera Mobile? for Willcom W-ZERO3 は、Willcom W-ZERO3 専用のソフトウェアです。

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 拡大/縮小が25%から200%まで9段階にできるし、タブブラウジングもできます。IEでは開くのにコツがいるNHKラジオニュースのリンクも普通に開けます。
 ただ、Operaを標準のブラウザに設定すると、DRMコンテンツを見ようとするとライセンスの取得に失敗します。それからこちらもブックマークの編集が追加と削除しかできません。
 Zaurus(SL-C1000)で使用しているOperaは非常に見やすく工夫された「1行表示」があり、ブックマークの編集も自由に出来ていたので、それに比べるとOpera Mobileの機能はちょっと不満です。


Lunascape Mobile
「Lunascape Mobile」は、WILLCOM Advanced/W-ZERO3[es]などのWindows Mobile OSを搭載する携帯端末上で動作するブラウザです。ページ閲覧の効率を高めるタブ型ブラウジング機能を搭載するなど、約86万人が利用するウェブブラウザ「Lunascape」で培った技術を活用しています。
Windows Mobileでのネットサーフィンをより簡易的に、便利に利用する事が可能です。

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 IEをタブブラウザーにするアドオンみたいな感じです。アーカイブサイズがたった194KBしかありません(Operaは2.45MBもある)。
 というわけでちょっと期待したんですが、これはだめです。まだ?使い物になりません^^;
 IEでは出来た表示調整がLunascapeでは出来ません。また、全画面表示のメニューはあるんですが、実際には動作しません。「IEをタブブラウザにしたから他の機能は使えなくても我慢しなさい」って感じです。


NetFront(R) Browser v3.4 for Pocket PC テクニカルプレビュー版
NetFront Browser v3.4 for Pocket PC は、インターネット標準プロトコルをベースとし、最新の標準マークアップ言語であるHTML (HyperText Markup Language)、XHTML (eXtensible HyperText Markup Language)、WAP2.0 (WML1.3) をサポートします。 CSS (Cascading Style Sheet)、ECMAScript (JavaScript)、DOM (Document Object Model)、DHTML (Dynamic HTML) を適用したコンテンツの表示も可能であり、組み込みブラウザで PC 並みの表現力を提供することが可能になります。

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 CLIEを使っていた時にNetFrontのユーザーインターフェースが気に入らなくて(ただでさえ小さい画面にでかいボタンがある)、Zaurusでも速攻でOperaをインストールして使わなかったのですが、これはいいです!
 まず、画面上に余計なボタン類が表示されません。ロケーションバーも非表示にできるので画面を広く使えます
 フルブラウズ、テキストブラウズ、シンプルブラウズとJust-Fit Rendering、Smart-Fit Renderingの組み合わせでWebサイトや目的にあった表示方法が選べます。ズームも±25%刻みで設定可能。オートクルーズ機能もあります。
 いたれりつくせりなNetFrontですが、いざ有償となった場合に金を払って購入するかどうかは微妙です^^;
 実際にそれだけの機能をモバイルで求める必要があるのかということです。この先、使用してみて手放せなくなったら考えよう(笑)

 その他minimo0.2も試してみましたが、なんだかまともに動作しませんでした^^;

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WILLCOM W-ZERO3 ガンメタリック WS004SH(G).

2007年9月1日土曜日

たらい回し?‐報道の義務を忘れた無責任な産経社説

 この件、某SNSにちょっと書いたけど、産経の社説があまりにいい加減で無責任なので敢えてブログにも書くことにする。
 って、ココにも書いたから産経の記者は誰かが読んでるだろうね...。

 まず、断っておくが流産にあわれたご婦人は大変お気の毒だと思う。当時の状況からこのご婦人の行動を問題にしているブログも見受けられるが、少なくともその当時このご婦人は救急車で病院に搬送されるだけの理由があったことは間違いないだろう。私生活云々は大きなお世話だし自己責任を問うのもお門違いだ。
 「タクシー代が勿体無い」とか「救急車で行った方が早く診てもらえる」とか「税金払ってるんだから」と救急車を呼ぶ輩とは明らかに違うのだから。

 閑話休題。

 問題の産経社説 【主張】妊婦たらい回し また義務忘れた医師たち

 まず産経社説でセンセーショナルに「たらい回し」と書いているが、新聞記者たるもの「たらい回し」の意味を知らないはずがない。

 たらいまわし【盥回し】:ある一つの物事をなれ合いで他の者に送りまわすこと。 (「大辞林 第二版」より)

 今回の事がなぜ「たらい回し」となるのか社説を書いた記者は説明して欲しい。

 産経新聞8月29日付の記事、「奈良から救急搬送の妊婦が流産 10病院受け入れ断る」に、以下の記述がある。
 女性にかかりつけの医師はなく、通報を受けた同組合が県内の空きベッド情報を確認したところ、県立医大病院(橿原市)にベッドがあったものの「手術中で対応できない」と断られたという。

 消防組合は大阪府内の病院に受け入れ要請を続けたが、難航。10病院、延べ12番目に問い合わせに答えた高槻病院に搬送することが決まった。その間、救急車はスーパーで待機。出発できたのは午前4時19分だった。
 「たらい回し」と言う言葉から受けるイメージは救急車でA病院へ行ったら「うちでは対応できないからB病院へ行ってくれ」と言われ、B病院へ行ったらC病院へ・・・というものだろう。
 或いは、お役所に電話したら「それはA課の担当です」とA課に回され、A課では「それはB課の担当です」と言われC課へ・・・というようなものだ。
 今回のケースはそうではなく、受け入れ要請を断り続けられたのであって「たらい回し」にされたわけではない。引用した29日の記事では断られ続けたことが書かれているのに、それが社説でなぜ「たらい回し」になったのか?

 社説を書いた記者は自社の記事さえ正しく読めないのか?そうでなければ読者に悪い印象を与えやすい言葉を悪意を持って恣意的に使用したとしか思えない。

 次に社説の冒頭部分
 次々と病院から受け入れを断られ、たらい回しにされた奈良県の妊娠中の女性が、救急車の中で死産した。


 一連の報道でもこのご婦人が搬送当時妊娠していることが既定の事実のように扱われているが、これはおかしい。

 社説にもこう書かれている
しかし、死産した女性はかかりつけの医者がいなかった。このため、一般の搬送の手順で消防隊が受け入れ先を探した。これが時間のかかった理由のひとつだという。
 では、誰がいつこのご婦人が妊娠していると“診断”したのだろうか?

 病院に行って「風邪惹いたんですが」などと言うと「診断するのは私だ」と医者に言われた経験のある人も多いだろう。事故等で亡くなられた人でも病院へ着く前は「心肺停止状態」とされ、病院で死亡が確認される。つまり、病院へ搬送するまで誰も診断できないからだ。

 奈良県の幹部は「かかりつけ医のいない妊婦の搬送は想定外だった。すぐに対策をとりたい」と話すが、トラブルや事故は予期せぬ中で発生するのが常である。早急に抜本的対策をとる必要があろう。
 これは結果論で批判しているに等しい。このご婦人は結果的に高槻病院で妊娠し流産したことが確認されたのであって、搬送時にはどれだけ緊急性を要する事態かは正確にはわからなかったはずだ。自治体が「妊娠したら特に異常がなくてもまず医師の診断を受ける」という取り組みを図るべきだ。そうでなければ医療現場の混乱を招く。

 妊婦のたらい回しは、奈良県だけに限った問題ではない。厚労省は産科医などの医師不足対策に本腰を入れて取り組むべきである。
この部分は正論。でもこの後は暴論。

 それにしても、痛みをこらえる患者をたらい回しにする行為は許されない。理由は「手術中」「ベッドがない」といろいろあるだろうが、患者を救うのが医師や病院の義務である。それを忘れてはならない。
 まず何度も書いているが「たらい回し」にはしていない。
 そしてもうひとつ、県立医大が受け入れたとしても医師が緊急の患者の対応に5時間6時間もかかったらどうだろう?3時間後であっても高槻病院に搬送した方が最善だったということも考えられるのでは?

 以前、家族の急病で夜中に救急病院へ駆けつけたが夜明けまで診療を待たされたことがある。もちろん「いつまで待たせるんだ?」と感情的になってしまうが、医師だって診療を続けているのだ。

 この社説を書いた記者は何を以って医師が義務を忘れたなどと断罪できるのか?
現場で最前線で昼夜を問わずに働き続ける医師たちに対する心無い記事。正確な報道を心がける義務を忘れているのはほかならぬ産経新聞だ。

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その日本語は間違いです―正しい言葉の使い方 (日経ビジネス人文庫)